お嬢様の秘密の作戦、成功……?
🕑 Added 2025-06-07 08:00:00 +0000 UTC
「あかり、一緒にお風呂に入りましょう?」
「……はい?」
いくらか涼しくなって来たにも関わらず、うっすら汗をかき、ふぅふぅと息を漏らす百合さんが、急に思い立ったかのようにそう言った。
今日のお夕飯は洋食だった。グラタンとコロッケ(実際はどっちも名前が違うんだろうけど庶民にはそうとしか言えない)に、ハンバーグと目玉焼き。なんだかお子様ランチみたいなメニューは、けれど、どれも絶品だった。
スープも美味しくて、ついついパンをお代わりしてしまった。
…私の横では、百合さんがコロッケ12個とか、ハンバーグ3つとか、そう言う食べ方をしているせいで、余計に感覚がおかしくなる。
「…どうしたんですか?いきなり」
「いえ、その……ほら、折角一緒に暮らしているのだし、たまにはそう言う交流があってもいいでしょう?」
「はぁ……まあ、良いですけど…」
どうせ思いつきなんだろうな、と思ってしまう程度には百合さんの事が分かってきた気がする。
胸よりも前にせり出して、ぼんっと膨らんだお腹をさすりながら、未だに薄着で椅子をミシミシと鳴らす百合さんは、苦しそうな表情は一切なく満足げにしていた。
ゆったりとした仕草と、丁寧な食事風景も、今では動作が重たいようにしか見えないけれど、これも見慣れてしまった。
「ふふ、決まりね。ふぅー、すぐ、準備させるわ」
「え、すぐですか?」
「そうよ?…恵梨香、由香里、よろしくお願い」
「かしこまりました」
細い方のメイドさん…恵梨香さんがぺこりと腰を折る。一緒に由香里さんも腰を折る。
…ちなみに、細い方が狭間恵梨香さんで、ぽちゃっとした方が立花由香里さんだ。
すたすたと、長いスカートを翻して部屋を出ていく二人。大きな部屋に、私と百合さんだけになる。
「……それで、百合は何を企んでるんですか?」
「もう、人聞きが悪いわね。企んでなんかいないわよ?」
「……まあ、良いですけど。…っふ、ちょっと食べ過ぎたかも…」
「ふふふ、あかりもすっかり食べるようになったわね」
「百合に言われたくないんですけど…」
妊婦さんみたいなお腹を擦る百合さんは、嬉しそう…と言うよりも楽しそうって感じだ。
よくわかんないけど、テストの点数が上がるのとかと感覚は同じなのかもしれない。
最近の百合さんは、食べてからしばらく休憩が必要みたいで、椅子に座って、ピンとしていた背筋を緩めてああやってお腹を撫でたり、身体に触れたりしている。
最初に会った時の脚くらい太い二の腕とか、以前のウエストくらいありそうな太ももは、流石にぽっちゃりとかでは誤魔化せないくらい太い。
姿勢の良い百合さんでも、あの脚だけはどうしようもないみたいで、少し脚を開いた姿勢をしてる事もよくある。
テレビで…それも海外のドラマで見るみたいな太った人。そのシルエットに近づきつつある百合さんの、首が肉に埋まり始めた横顔を見る。前は食べるときや喋る時だけにできてた二重顎が、今では常にできている。
「ふぅ……あかり?どうしたの?」
「ああ、いえ……お腹いっぱいなんですか?」
「…ううん、その逆。…もうちょっと食べられそう♪」
「えぇ……」
百合さんがお金持ちなのも、悪いのかもしれない。こういう食欲を際限なく満たせてしまうから。
婚約破棄には未だ至らないようで、百合さんは今日もよく食べる。…最近では、単純にお腹がすいてるだけな気もしないでもないけど。
「それに……あかりも他人の事言えないんじゃない?」
「っ…私はそこまで……」
思わず、背筋を伸ばす。…前に出たお腹が少しでもひっこみますようにと思って。
百合さんほどではない……けど、今の百合さんは街中でも滅多に見かけないレベルのデブなので、それほどでは無いとはいえ私もすっかり太い部類だ。…百合さんが少し前まで着ていた服がピッタリなことからも、疑いようがない。
「悪いわね、私にたくさんつき合わせちゃって」
「ははは……」
少しも悪びれた様子のない百合さんに、私は苦笑する。……バイト先の昼食が増えてる気がするのは言わないでおこう。
「百合さん、あかりさん。ご準備が整いました」
恵梨香さんが呼びに来て、百合さんがテーブルに手を着いてゆっくり立ちあがる。…歩く姿勢の綺麗だった百合さんだけど、今は少しお腹を抱えるみたいに身体を逸らして、左右に揺れるみたいに歩いている。
これはこれでお金持ちみたいだけど……あんまり姿勢が綺麗って感じじゃない。
腕を振る度に、たぷったぷって揺れて、アレが気持ちいい事を私はしってる。
長い裾が、お尻の大きさのせいで持ち上がって、ふくらはぎの上の方までズリ上がってて、歩くたびに揺れるのに、つい目を追ってしまう。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ」
広いお屋敷も、太りすぎな百合さんには少し移動が大変みたいで、息が上がってるのを時々見かけるようになった。
豪華で大きいのも、良い事ばっかりじゃないんだな…と思いながらゆっくり歩く百合さんの横に並んで行く。
お風呂は基本一人(たまーに由香里さんと一緒になる事があったくらい)だったから、新鮮だ。
「ふうう、やっと着いた…ふふふっ、歩くだけでも、ダイエットできちゃいそう」
「ははは……そんなに動いてないと思いますけど」
「まあ、そうかも」
百合さんが薄いワンピースを少したくし上げて、がばっと一気に脱ぐ。……部屋着みたいなゆったりしたデザインだから、こうやってできてるけど、お腹が一回だぶって引っかかり、どすどすと足元がなっている。
「ふぅ…っふふふ、髪がぼさぼさ」
「本当ですね、はは」
長くて柔らかい栗色の髪の毛が、寝起きみたいにあちらこちらを向いている。
大きくて可愛い下着のホックを外す。……ショーツにお腹のお肉が垂れさがって、正面からだと一瞬履いてないように見えるのでドキッとする。
「…んふ、んっしょ…脱がないの?」
「ぬ、脱ぎますけど……百合がそうやって脱いでるの、変な感じします。お嬢さまって、メイドさんにやってもらったりするものだと…」
「ふふふっ、着替えくらい一人で出来るわよ。子どもじゃないんだもの」
「……この間ファスナー上げさせてませんでしたっけ?」
「アレはほら……よくあるでしょう?ドレスは一人で着れないデザインのモノもあるじゃない?」
「あるじゃないと言われましても……」
ドレスなど生まれてこの方着たことが無いのだからわかるはずもない。
ショーツを脱ぐ百合さんの胸やお腹が重力にしたがってだるんっと垂れる。丸々した顔と言い、全身に溢れるほどついた脂肪と言い、百合さんが動くのを邪魔しているようだ。
「んっしょ…んふ、っふー…」
どす、どすっと足音を鳴らしながら百合さんがショーツを脱ぐ。……アレもきっと目を見張る値段なんだろうな…と思う一方、持ってきたものは最早サイズが合わなくて、結局百合さんが履かないままサイズが合わなくなったものを使ってる私も他人の事は言えない。……それにしたって、高い下着はなんて着け心地が良いんだろう。
「…ふふふ、やっぱりよく似合ってるわね」
「そ、そうですかね…」
下着がサイズが合わないのだから、当然私服も同じだ。百合さんのお下がりは、私が前に着ていたようなラフで動きやすいデザインではなく、ゆったりと裾が広がっていたり、袖が長く膨らんでいたり、締め付ける部分が全然なかったりと違和感はある。
…とは言え、他に着るものもあまり無いんだけど。買いに行くのも、買ってもらうのもなんか遠慮しちゃうし…。
「でも、それがピッタリ合うってことは、あかりも100kgくらいはあるのかしら」
「そ、そんなには無いと思いますけど……」
「あらそう?でもそれ、私が100kgくらいの時に着ていた服よ?」
「え」
百合さんが太っているのも、太り続けているのも知っているけれど、体重は案外知らない。知っても仕方ないと言うのもあるし、そもそも聞くタイミングもない。
ただ、最近あの服見ないから、サイズ変わったんだろうな…くらいの認識だったし、私も人の家って言うのもあって体重を測る習慣はないから、自分の体重もよく分かってない。
……とは言え、100kgって言ったら相当のデブだ。…いくらなんでもそこまでは…。
そう思いながら、お腹に手をやる。ぶよんっと厚くお肉が摘まめるし、下を向けばしっかり顎に肉が溜まる感覚もある。つま先は見えるけど、逆に言えば真下は胸とお腹で完全に見えない。
「……体重計って、あったりします?」
「もちろんあるわよ。恵梨香に持ってきてもらおうかしら」
脱衣所――6畳くらいは余裕でありそうだからとてもそうは見えないけど――をぐるっと見回すと、それらしきものは見当たらない。百合さんが全裸で、スマホを操作している。
家の中でスマホで連絡を取るのも、すっかり慣れてしまった。
「ふふふ、ほら早く脱いで脱いで。一緒に入りましょう?」
「わわっ、ひ、一人で脱げますからっ!」
ワンピースの裾を持ち上げようとする百合さんから逃げるように身体をひねって、そのまま一気に脱いでいく。身体のあちこちに布が触れて脂肪が揺れる感覚があった。
バサバサと髪の毛が広がる。そう言えば、しばらく切ってない(整えるのは恵梨香さんがやってくれる)。
「行きましょう。お友達とお風呂って初めてなの♪」
どす、どすと身体を揺らすように歩く百合さん。歩くだけで尻や背中の脂肪がタプタプと揺れる。
「…やっぱり百合ほど太ってないなあ」
隙間と言う隙間が贅肉で埋まり、腕を真っすぐに下ろせるかすら怪しい百合さんの後姿を見ながらそう思った。
大きいお風呂も、最初の頃は驚いていたけど流石にもう慣れてしまった。…未だに、シャワーヘッドが4つもあるのはよく分からないけど。どういう想定なんだろう。
「よい…っしょ…ふぅぅぅ……」
百合さんが立ったまま、シャワーを浴び始める。贅肉を持ち上げ、シャワーヘッドを宛がうように。
「あれ…?百合、椅子は?」
私が何か硬い石でできてそうな椅子に腰かけながら尋ねる。ちょっと座面が狭いけど、頑丈そうだ。…大理石とかそう言うのだったりするんだろうか。
「ふふふ、だって座ると窮屈なんだもの…平気よ、ちゃんと、ふぅ、洗えてるから」
「そ、そうですか……」
シャワーヘッドを壁にかけて、両胸を持ち上げたり、その場でくるくると後ろを向いて背中を流したりしている百合さんは、鈍重と言うほかない。
「ふー…気持ちいい…」
脚を少し広げて立ったまま、ぶるぶるっと身震いする。全身の脂肪は重力に負けて少し垂れ、ぶるるんっと波打って飛沫を飛ばす。
私は、お腹や胸をつっかえさせながら自分の体を洗う。……確かに、ちょっと窮屈ではあるけど。
「んふ、ふー、よい、っしょ…っと」
そして、壁にある手すりに掴まり、ゆっくりとタイル張りの床に腰を下ろす。
「ふぅぅ、……ふふふ、平気よ?お掃除は、ふー、しっかりしてもらってるもの」
「は、はぁ……」
のっそりと、巨体が床に座るのを見てボケーッとしていた私に、百合さんが微笑む。…そう言う問題だろうか。
高そうな(というか多分高い。ドラッグストアとかで見た事ない)シャンプーを髪につけ、栗色の髪を泡立てて行く。段々になった脂肪と、でっぷりせり出したお腹、開いた脚が丸見えだ。正面の鏡には、胸の先端やアソコまで見えそうでドキッとする。
慌てて、私も同じシャンプーで髪を洗う。特に運動もしてないけど、太ってるせいで汗はかくから毎日綺麗にしなきゃ。
「ふぅぅ…んふー…」
長い髪を百合さんが洗い終えるのと、私が顔を上げるのはほとんど同時だった。長くなってきた髪を軽くまとめて、椅子から立ち上がり身体をシャワーで流す。
百合さんの方は、もう一度胸やお腹を持ち上げ、シャンプーの泡を落としていた。
「ふー…んっふ、よい、っしょ…んふ…」
「ゆ、百合……?」
そして、脚を広げて座っていた状態から腕を少し伸ばしシャワーを止めると、そのままごろんっと横に寝転がるように四つん這いになり、タイル張りの床を這う。
だるっだるっと床にお腹や胸を着けそうな姿勢に、思わず声が漏れる。
「んふふ、っふー、だって、立つの、大変なんだもの」
「そ、そう言う問題かなあ……」
百合さんは何でもないようにそう言って、大きな浴槽のすぐ側まで四つん這いでハイハイのように移動する。ぶるっぶるっとお尻が揺れて、みっちりとついた脂肪で隙間のない脚や背中が見える。
もぞもぞと、軽く座り直し、そのまま脚と手でタイル張りの床を押して尻を動かすように進み、浴槽の中に脚を入れる。
……普通の家みたいに、バスタブの方が高かったらこんな事できないだろうけど、百合さんの家の広い広い風呂場は、お風呂の浴槽が真ん中で穴みたいになってるのでこういう横着が出来るんだな……とか思ってしまう。
「っふぅぅー…」
じゃぼんっと浴槽の中に入る百合さんの後を追うように、私も(普通に!)湯船につかる。
百合さんのお腹や胸がぷかぷかと少し浮かび上がっている。本人もその浮力に身を委ねているのか、ダラッとした姿勢だ。
「…ふー……それで、なんで一緒にお風呂なんて?」
「んー…そうねえ、ふー…裸が見たかったから……じゃ、ダメ?」
「は、はぁ…………」
百合さんが、温度だけではない頬の赤さで続ける。
「だ、だって、キスをしたのなら、その次は、……その…裸のお付き合いじゃない?でも、いきなり裸が見たいって言うのは、はしたないと思って……お風呂なら、裸でも変じゃないでしょう?」
「……別に、ふー、脱げって言われれば脱ぎますけど」
「そ、そう言うことじゃないのっ」
じゃばじゃばとお湯を跳ねさせる百合さんは、だらっとした姿勢も相まって子どものようだ。
「…それに、アダルトビデオとか…だと……お風呂場が…多かったし……」
「…………見たんですか…」
「い、いけない?私だって18歳を、超えてるんだから、見てもいいでしょう……?」
「いや、別に良いですけど、ふー……参考にならないと思いますよ」
「……うん、私もそう思ったわ」
あんなのあくまでそう言うお話だろうし、……なにより、百合さんの価値観とサイズ感が一致するモノは無さそうだ。
「わ、私だって…お風呂場でその……お小水とか…は、恥ずかしくてできないもの……」
「なに見てるんですかっ」
チャイルドロック的なものが必要なんじゃないだろうか、このお嬢さま……。
「……はぁ……そんなに裸で、色々したいんですか?」
「…うん、したいわ……だって、あかり、可愛いんだもの」
「…………」
風呂場だからと言うのもあるが、百合さんの艶っぽい視線に正直セクシーと感じないでもない。
大きな胸も、それ以上に大きく波打つお腹も、触りたくないかと聞かれると、触りたいんだけど。
「……そう言うのって、最初は恋人の部屋とかでやるんじゃないですか?」
「……でも、いつも、私の部屋にいるでしょう?」
それはそうだった。
「…やっぱり、少し触っちゃダメ…かしら?」
「……まあ、良いですけど…」
「本当?ふふっ、嬉しいっ。…あかり、こっちに来て」
湯船の淵に背を預け、ゆったりと身体を投げ出す百合さんが、私を手招きする。
銭湯くらい広くて、太りすぎの百合さんと私が一緒に入っても、もう3~4人くらい入れそうな浴槽の中で、百合さんのすぐ横に座り直す。
「…ふふふっ、緊張してる?」
「そりゃ…緊張してますけど…」
「……私も。…触るから、痛かったら言ってね?」
百合さんが、恐る恐ると言った感じで、私の身体を抱き寄せて、胸を優しく触る。ホントに微かに触れるだけで、むしろもどかしい。
お湯の中だから安定もしないし、ちゃぷちゃぷと波打つさざ波がくすぐったい。
横並びじゃなくて正面の方が良いのかも…とか思いながら、百合さんがおっかなびっくり、太って大きくなった私の胸を触るのを眺める。
「…まあ、ふふふ、ぷにゅぷにゅしてて可愛い…」
「……自分のもそうだと思いますけど…」
「それもそうかもしれないわね…」
自分の胸を片手で揉みながら、私の胸を触る百合さん。…じれったくて、つい、私の方も手を出してしまう。
「……ほら、こんなに柔らかい…」
「んっ…急に触らないでちょうだい…」
百合さんが身体をビクッと震わせる。思わず手を引っ込める。…少し、逸りすぎた。
「す、すみません……」
「……やめないで?」
けれど、今度は百合さんが自分の胸を差し出すみたいにこっちに向く
…湯船の中で、百合さんの正面に回って、ぷかぷかと浮かぶ大きな胸に手を伸ばす。お腹の方が太くて前に出てるとはいえ、胸も立派に大きく、私の手のひらから溢れそうだ。
むぎゅぅっと少し強めに揉み、先っぽを軽く刺激する。
「んんっぅ…♡っふー…っふー…上手、なのね…♡」
「……百合が、敏感なんだと思います…」
「ふふぅ、そうかしら…♡」
自分が昂ってるのが分かる。ムラムラってこんな気分なんだろうか。前に投げ出された百合さんの脚をちょっとだけ開き、間に身体を潜り込ませる。
私のお腹と百合さんのお腹がお湯の中でむにゅんっむにゅんっとぶつかる。
「背中、痛くないですか?」
「ふふふ、平気…♡こんなにお肉があるから、かしら…」
だぶだぶっと、私のお腹とくっついてるお腹の肉を揺らす。胸が連動してぷかぷかと浮かぶ。
その先っぽを、手のひらでむにゅむにゅと揉む。百合の重たい身体が、お湯の中でまたビクンッと跳ねる。
「んっふぅ…♡これ、凄いわ…♡んふふぅ…♡」
「……逆上せちゃいそうですね…」
「……お風呂、上がりましょうか。…ふふぅ…♡恵梨香に、悪い事をしちゃったわね…♡」
「確かに……」
体重計に乗る余裕は、無さそうだ。
「はぁんっ…♡♡んっふぅ♡♡んんぅ♡」
「んちゅぅ…♡んふぅ…♡♡っぅうう♡♡」
甘い百合さんの声と、くぐもった私の声、お互い服を着るのも面倒で、裸のまま百合さんの部屋になだれ込み、ベッドの上。
百合さんも私も、人の上に乗るのには太りすぎて、横向きになって、お互いのお腹をぶにゅんっぶにゅんっと押し付けながら、キスをしたり、胸を触ったり、胸を吸ったりしてる。
アソコはジンジンと疼いて、液体でお腹の下や太ももがべっとり濡れている。
百合さんもきっと同じだろう。
「っはぁ…♡んちゅぅ♡♡」
「んれぇ♡♡んふー♡♡」
百合さんの舌に私の舌を絡める。腕を回してもお腹が邪魔で背中まで届かない。それでも、お腹を押し付け合ってぶにゅぶにゅとした反動を感じながら唇を吸う。
「んふあぁ…♡♡すごいわぁ…♡♡きもちいぃ…♡♡」
「ゆり…♡おっぱい…んふぅ♡♡♡」
「んんっぅぅ♡♡あかりっ…♡♡それぇ…♡♡」
百合さんの脚がビクンビクンっと震え、液体が吹き出して私のお腹の下の方にかかった気がする。
汗のしょっぱい味と、百合さんの味がする胸をちゅうちゅうと吸いながら、片手でお腹の肉をかき分けて、百合さんのお腹の肉に乗せるみたいに押し付けて、アソコに手を伸ばす。
「んっふぅぅ♡♡っふぅぅ♡♡」
「っはぁ♡ひとりで、ずるいぃっ♡♡♡んふぅぅ♡♡♡」
私以上に重くてぶ厚く、ぶにゅぶにゅとしたお腹の肉を百合さんがかき分けて、腕を伸ばす。吸い付いた胸が更にむぎゅうっと潰れて、息苦しい。
「んっふぅぅ…♡♡♡っふぅぅぅ…♡♡」
お互い胸と腹の肉をかき分けるみたいにして腕を伸ばすせいで息苦しく、顔を赤くしながら、じゅぶじゅぶとアソコを指でかき回す。
太りすぎて百合さんの腕はなかなか届きにくそうだし、私も苦しい。確かに、女同士のセックスのやり方を早々に勉強する必要がありそうだ。
「んっふっぅ♡♡っはあぁ♡♡ゆりっ♡♡♡」
「んむぅぅっ♡♡んふぅぅ♡あかりぃっ♡♡♡」
汗だくで、ぶしゅぶしゅと液体を飛び散らしながら、甘ったるい声を漏らし、高いベッドをびしょびしょに濡らす。
「んんっぅ…ん~~~~♡♡♡♡♡」
「っはっぁぁ~~~♡♡♡♡♡」
びくっびくっとお互いの身体が揺れて、息苦しくなりながら達する。アソコがぎゅぅってして、目の前がチカチカする。ドロドロに溶けるように、お互いのお腹の脂肪とか胸が汗でぬるぬるになりながら、むにゅんっどぷんっと波打って気持ちいい。
「っふぅぅぅ…っふー…♡♡♡っふっぅ…ふふぅぅ…♡♡♡んはぁぁ…♡♡♡」
「っはぁ…♡♡♡っはぁ……♡♡♡っはぁぁ…♡♡♡あっぁぁ…♡♡♡」
お互い、ゆっくりと股の間から指を引き抜く。ねばねばで泡立ち、結構エグい臭いがする。
百合さんの方も似たようなものかもしれない。でも、案外良い匂いかもしれない……。
「ゆりぃ…♡♡♡んふぅぅ……♡♡」
「っふぅぅ…っふふぅ…♡♡あかりぃ…♡♡♡」
お互い、ベタベタの手のひらのままお互いの顔を触り、むちゅむちゅと舌を絡めてキスをする。…やっぱり、あんまりいい匂いじゃない。
「んはぁ…っふふぅ♡♡♡っふー…♡♡…ねぇ、あかり……」
「ふひゅぅ…っふー…んふ、はい……?」
息も絶え絶え、太りすぎた体にはとても重労働だ。……とは言え、百合さんの脂肪やお肉は気持ちよく、減って欲しくはない。
「んふふ…っふふぅ♡♡…おなか、すいちゃったわね…♡♡♡♡」
「……ははは…♡♡そう、ですね…♡♡」
……とりあえず、百合さんの肉が減る心配はしなくて良さそうで、安心した。
翌日、体重を測ったら私は98kgだった。ギリギリ…だろう。
百合さんの方は、152kgだった。…百合さんはその数字を聞いて、うっとりしたような顔をしていた。
「……お嬢さまって凄いなぁ…」
家のいたるところに設置された手すりに手を乗せながらしみじみそう思う。
私もちゃっかり楽させてもらってるけど、この広いお屋敷中に手すりをつける工事はそこそこ大変だろうに……。
「んふ…っしょ…失礼しまーす」
廊下を歩き、目的の部屋のドアをぐっと押し開ける。甘い香りがする。
「百合ー…朝ですよー…」
「んぅぅ…」
ベッドの上の、大きな羽毛布団がごそごそと動く。……と言っても、大きいのは寝具だけではなくその上に乗る人もだけれど。
仰向けはやや苦しいみたいで、クッションを何個も重ねて高くした枕元にある、栗色の髪が身じろぎするたびに動く。
「うわー…甘い匂い…部屋にいると分かんないんだよなあ……」
床に落ちた下着を拾う。……まだ一応しゃがめるから床の物を拾うのは私の役目だ。
これは……私が履くとぶかぶかだから、百合さんのだ。私のは…こっちか。
デザインも質感も同じなので、サイズで二人の服を判断するしかない。…私の服は全部百合さんが太りすぎて着られなくなったものなので、当然と言えば当然なんだけど。
部屋に漂う甘い匂いは昨日の夜中に二人で食べたケーキの香りだろうか。ホールで三つか四つはあったはずだから、臭いも沁みついても仕方ない。
「起きてください、朝ご飯食べなくていいんですか?」
「ご飯……そうね…ん、ご飯は食べないとね…」
ぐるるるる…と胃袋が鳴る音がベッドの中から聞こえる。
もぞもぞと羽毛布団が動き、やがてゆっくりと巨大なシルエットが身体を……起こせないので、横に少し転がるようにしてベッドの外に脚を下ろす。
「ふあぁぁ…んふぅ」
「おはようございます」
「おはよう、あかり。…んー…」
羽毛布団を剥がした百合さんが、座ったまま伸びをする。…太ももの上にどっしり乗ったお腹の脂肪も、その上で潰れた胸もほとんど動かない。
以前なら揃えられていた脚は、太りすぎてついに揃える事は出来なくなり、常にガニ股みたいに開いている。その間に、お腹の脂肪が垂れていた。
「ん、着替えないとね…」
「そうですね…立てますか?」
「ふふ、もう、失礼ね……んっしょ、んっふ、んふぅぅっ……!」
百合さんが少し唇を尖らせ、そしてベッドの横に新しく備え付けた手すりに手をやり、のっそりと、ゆっくりと立ち上がる。
それだって、脚がプルプルと震え、お腹と胸がだらんっと床に向かって垂れそうだった。
「んっふー、っふー、ほら、立てた、ふー…」
「ははは……着替え、適当に選んじゃっていいですか?」
「そうね…んふ、涼しいのが、いいわ…」
「……もう12月ですよ?」
「でも、暑いんだもの…ふー……」
おっとりとした優雅な喋り方…と言えば聞こえはいいが、実際は喋るのも億劫なだけだし、立って疲れたせいで息継ぎをしているだけだ。
勝手知ったる百合さんのクローゼットから、一番大きいサイズのワンピース(太りすぎた百合さんに上下別々に着替えなどできるわけもない)と、それより2サイズくらい小さいワンピースを取る。……まあ、私も上下別々に着替えるのは面倒って事で。
「はい、腕上げてください」
「ふふふ、ばんざーい」
まだ半分寝ぼけているのか、そんなことを言う百合さんの頭からワンピースを通す。お腹がどんっと前にせり出しているので他の印象はやや霞むが、お尻も枕ほど大きく、裾を上げてしまっている。脚は一本で太り出した頃のウエストくらいあり、ふくらはぎのあたりまで隙間なく肉がついている。
脇腹と胸とお腹のせいで真っすぐ下ろせない腕をゆっくりと動かし、壁の手すりを握る百合さん。
緩く、のんびりとした動作は穏やかなお嬢さま、と言う感じだけど、本人はこれでもお腹が空いているので急いでるらしい。
私も頭からワンピースを被り、百合さんのためにドアを開けておく。
二人とも、寝間着のネグリジェとほとんど変わらないラフな格好だけれど、どうせこの屋敷から出る事は滅多にないのだから構わない。
……バイトは、制服を特注しなくてはいけなくなり辞めてしまった。
「ふぅ、んふぅ、あかり、待ってぇ…」
「もー、頑張りましょ。ね、すぐそこですから」
「ふぅぅ、んふー…ふぅぅ…」
のっし、のっし…廊下の手すりを掴みながらゆっくり歩く百合さん。太りすぎてお腹が重いのか、少し背中を逸らすような姿勢で、脚の脂肪が干渉して真っすぐ出せないせいか、左右に揺らすペンギンみたいな歩き方で、汗をかきながら歩く。
「ふふぅ、やっぱり、食堂室を、ふー、近くにして、正解、だったわね…」
「百合の部屋を近くにした、が正しいんですけどね……」
太りすぎた百合さんが歩くには、あまりに距離があると言うことで、食堂室から一番近い客間が百合さんの新しい私室として使われている。
……ベッドや椅子も新調する必要があったし丁度いい機会だったようだ。ちなみに私の部屋もちゃっかりその隣に引っ越しさせてもらった。
「もー、誰か呼びますか?恵梨香さんと由香里さんは配膳で忙しいから……佳苗さんなら手が空いてるかも?」
「ふふぅ、ダメよ、んふー、まだ入った、ばかりだもの…ふふぅ、雇い主としての、威厳が、必要じゃない…」
「…………今更だと思いますけど」
佳苗さんとは、新しく家政婦として雇われた樫本佳苗さんの事だ。百合さんが太りすぎてサポートが必要だったり、単純に配膳やその他に手が足りなくなりつつあるので、家政婦さんも佳苗さんともう一人、大澤杏奈さんという人が増えた。
どちらも、私みたいに百合さんがどこからか拾ってきたみたいだけど、詳しくは知らない。
「……私もお腹空いてるんですから」
「っふぅ、じゃあ、手伝ってくれても、いいじゃないっ……あかりの、いじわる」
「ふー、前に背中押したらくすぐったいって言ったの、百合ですよ?」
そう言いながら、私よりいくらか広い百合さんの背中に回る。手を腰のあたりに押し込むと、むにゅんっとお尻と背中の脂肪に埋もれるみたいになって、骨や筋肉がどこにあるのかさっぱりわからない。
「んふ、っふふぅ、楽ちんね…ふー」
「おも…」
増量の勢いが止まらない百合さんの、増え続ける体重の重さに驚きながら、二人並んでいい香りのする食堂室に入る。
ぽちゃっとした由香里さんなら2人、スラっとした恵梨香さんなら3人くらい座れそうな座面の広い大きな椅子に、百合さんが腰を下ろす。…ドアからの少しの距離を、そのぽちゃっとした由香里さんに手を引かれながら。
私は一人で歩ける(当然だけど)ので、私用の少し大きい椅子に座る。
「ふぅぅ、美味しそう……いただきます…」
背筋を伸ばし……まあお腹がテーブルの上に乗りそうだから、お腹の脂肪をテーブル下に押し込んでいるせいで少し不格好ではあるけど……丁寧に手を合わせ百合さんが挨拶をする。私もそれにならって「いただきます」と言って、朝食が始まる。
じゅうじゅうと良い音をさせているハンバーグ、たっぷりチーズのかかったドリアにミートボールやソーセージがいっぱい。バターが滴りそうなパン。コロッケやエビフライ。
朝食とは思えないボリューミーなメニューを、百合さんはナイフとフォークで綺麗に食べる。こんなに太ってるのに、丸々とした手で使うナイフやフォークの仕草は綺麗だし、食べこぼしもほとんどない。
「んむぅ、んむ…んふ…」
ただ、汗だけはどうしようもないみたいで、さっき着たワンピースがもう汗で透けていく。
「んむ、ぁむ…んふぅむ…んふぅ…んふぅぅ…」
私もあんまり他人の事は言えない。空腹が手を動かすスピードに追い付かないから、ちょっと乱暴に食器を使ってしまうし、大きな口を開けて食べてしまう。
その点、百合さんは一口もそこまで大きくない。……肉がつきすぎて三重くらいになった顎の脂肪がたぷたぷ揺れるが、口自体は小さめだ。……噛む回数が少ないのかもしれない。
「ふぅ、っふー…んむ…ぁむ…」
「んふぅっ、ぁむっ、んふぅぅ、んむぅ……」
百合さんに比べると私の方が鼻息も荒い気がしてちょっと恥ずかしい。
前は、百合さんと私は別々のメニューだったり、全然違う量だったけど、今は大きなテーブルの上に所狭しと料理が沢山並んでて、私と百合さんが二人で好きなように食べている。
椅子が大きくなったうえに、お腹の肉のせいでテーブルがちょっと遠い。時々身を乗り出しながら、空腹を満たすためにただひたすら食べる。
「んむ…ぁむ…んむ、おいし…んむ、ぁむ…」
「んふぅ、んっふー…ぁっむ……んふぅ、んふー…っげふ…」
あ、ヤバ、げっぷが小さく出てしまった。……百合さんは、そんな私を見て、ちょっと楽しそうにくすくす笑う。会話はあんまり無いけど、コロッケの最後の一個を争ったり、一緒に同じものを食べたりして、コミュニケーションが無いわけではない。
最初の頃の、一日5000kcalなんて鼻で笑っちゃうような朝食を、たっぷり一時間取って、二人のお腹がいっぱいになる頃には、すっかり汗だくだった。
「ふふぅ…んふ、今日も、とっても、ふー、美味しかったわ…」
「んふー、っふー、はい、っふー、っふー…美味しかったです……」
食べきるのに10人は必要なんじゃないかと思うくらいの大量の朝食を、たった二人で食べ終えて、椅子の背もたれに身体を預けて休憩をする。……今は、デザートを待ってるともいう。
「ふぅぅ、あかりさん、っふぅ、食べ過ぎよ…んふ、私より、ハンバーグ、一つ多く食べてたもの…」
「んふぅぅ、百合さんこそ、っふぅ、っふふぅ、げふ、エビフライも、コロッケも、最後の一個、取ったじゃないですか…っふー」
起きた時とは全然違う、硬く張ったお腹の上の方をさすりながらそんな会話をする。
太りすぎた百合さんは、もう自分の手じゃお腹の半分くらいまでしか触れてない。お風呂も最近はいつも私と一緒だし、そのうち、何もできなくなるんじゃないだろうか。
……でもまあ、お金持ちだし大丈夫か。凄いなあ。
「百合さん、あかりさん。食後のケーキはどうしますか?」
「「ワンホールでお願いするわ(します)」」
ほとんどノータイムで、二人揃ってそう返事をする。
由香里さんはニッコリと頷いて、厨房の方へ戻っていった。……動けるようになるのに、もう一時間は必要かもしれない。
パンパンになった胃袋に、じわじわと上って来る心地よさを感じながらそう思った。
「ふー…んふ、百合って、お金とか、大丈夫なの……?」
百合さんの部屋で、ごろんっとソファにもたれながら、ふと気になった事を聞いてみる。
百合さんは、ベッドに座って、何かパソコンで作業をしている。……太りすぎて動くのが億劫だからと、ベッドにわざわざ可動式のテーブルまでつけさせて、その上にノートパソコンとお菓子を置いている。
私は、お腹の上に抱えた甘いチョコレートを摘まみながらスマホを見ていた。……何度見ても、月に一回、やっぱり目を丸くする額が入金されてる。
「お金……?んふ、足りないのかしら…?」
「いやっ、それは本当に大丈夫です、足りてます…。そうじゃなくて、その、ほら……就職とか、この身体だし…それに、お父さんとかに勘当とかされたり…しないの……?」
何を言ってるのだろう、と顔に書いてあるような表情で百合は、脂肪で埋まった首をかしげる。
「うーん…どうなのかしら…ふふぅ、配当と、不動産収入と、それからお爺様の企業の役員報酬と……」
皮付きの、高級なポテトみたいに太い指を折って収入源を数えていく。……お金はお金持ちに集まるんだなあ。
「ふぅ、それに、お父様に勘当されたら、ふふぅ、お爺様か、大叔母様に慰めて、ふー、貰うわ。二人とも、私の事が、大好きだもの…ふー」
「………………それは、何よりですね……」
考えるのを辞めた。私には一切理解できない世界があるのだろうと、改めて実感する。…ていうか、百合さん不動産とか持ってるんだ……。
「ねぇ、そんなことより、ふぅ、私、久しぶりにハンバーガーが食べたいの。ふー…今日のおやつは、いつもと、ふぅ、趣向を変えてみない?」
「あー……じゃあ、またデリバリー頼みますか?」
「そうね、んふ、でも、お店にも行きたいわね…ふー。ああいうところって、新鮮だもの…」
「…………まずお店のドア通れますかね」
私の言葉に、百合さんはキョトンとした顔で「そんなに狭いのかしら……?」なんて言っている。あなたが太り過ぎなんです……。
と言うわけで、私の疑問は今日のおやつ程の価値もなかったことが分かった。…うん、考えるだけ無駄だったなあ……。
百合さんは、私の質問に答える時よりずっと真剣な顔で、どこのハンバーガーショップが良いかを悩んでいるようだった。
「ぁむ…んむ、ぁむ…♡んふぅ、ぁむ…♡♡」
「んむ…んむ、んちゅうぅ…んふぅ…♡」
指についたクリームを舐めとる。甘ったるい生クリームが脳を幸せにしてくれる。
「んふぅ…♡♡ぁむ…んむ、んく…♡もう、ふー、あかりったら、ふふぅ、お行儀、悪いわよ…♡」
カレースプーンのような大きなスプーンでアイスを食べている百合さんが、そんな私を見て苦笑する。
「んふー、だって、いちいち切り分けるの、んふー、面倒で…♡」
「もう…私だって、ふー、わからないでは、ないけど…♡…あかり、私にもケーキ、ふぅ、ちょうだい…あー…♡♡」
「…ふー、それは、行儀悪く、ないんですね…んっふー…んふふぅ…♡」
身を乗り出して、正面に座る百合さんの口にケーキを押し込む。
「んむぅ、んふ、んむぅ、おいひい…♡♡っふぅ…♡♡」
横並びに座ると窮屈で、ベッドの上で、テーブルを挟んで向かい合ってひたすらお腹に甘い物を詰め込む。いつもの夜の光景だ。
お互い太り過ぎて、横に並ぶと大変だからと、可動式のテーブルの上に置けるだけ甘い物を置いて、向かい合ってひたすら食べる。
BGMがわりにドラマが流れてるけど、私も百合さんも内容はあんまり覚えてない。
テーブルの高さを胸と腕の高さまで上げて、お互いの脚を互い違いにするみたいな体勢。百合さんの太すぎる脚の間に、私のそれより少し細い脚が入ってる。百合さんのぷくぷくしたつま先が私の太ももの間にむにゅうって侵入して、私のつま先も百合さんの太ももとお腹にみっちりと埋もれてる感じがする。
「わゎっ、百合、それ私の指ですから…!」
「んちゅぅ…♡♡ふふぅ、あかりの指まで、んふぅ、おいしい…♡」
適当なサイズに鷲掴みしたケーキを百合さんが私の手から食べる。百合さんが自分で食べるときは、太い二の腕と胸とお腹を揺らしながら、それでもフォークで切り分けて食べてるんだけど、私にはそれだと遅すぎて、我慢できなかった。
「もー…んちゅ、ぁむ…んふぅ…♡♡」
「ふぅぅ、甘いの食べたら、しょっぱいのが、んふぅ、食べたくなってきちゃった…♡♡」
百合さんが太い腕をぶるっぶるっと揺らしてベッドの上のスマホを探す。私は、ケーキを片手で鷲掴みにして口に運ぶ。下を向くと、もう胸とお腹しか見えなくて、その上にポロポロスポンジのカスが零れた。
テーブルの上には、空になった平皿が3つ、全部ケーキが乗ってたので二人で3ホールは食べた事になる。それから、こっちも空っぽのアイスの容器が2つ。昔スーパーで見たような、家族で食べるサイズのだ。
他にも、ホイップクリームの缶とか、チョコレートの包装とかも落ちてる。
毎日、恵梨香さんとかがお掃除してくれてる部屋だから、今日一日…ううん、今夜一晩で出たゴミと言うことになる。
「んふ、あかりは、何か食べたい?」
「えーと…」
百合さんが、初めて会った時の3倍くらいに膨らんだ太い指でスマホを触っている。…なんだか、無性にウインナーが食べたい。
「ホットドック、とか……?」
「まぁ、んふふ、いいわね…ふー、ん、しょ…恵梨香?えっと…ホットドックと、それから……うーん、そうね、早く出来る軽食を、適当にお願い」
スピーカーにしたスマホからは、恵梨香さんの返事が聞こえてきた。百合さんは太り過ぎて、メッセだと誤字が多いから、最近は電話がほとんどだ。
「まぁ…アイス、溶けちゃってるわ…ん…ちゅる…♡♡」
百合さんが抱えていたせいで溶けて液状になりつつあるアイスを、スープのようにスプーンで掬っては口に運ぶ。
「……恵梨香さん、アイスとケーキも追加お願いします」
まだ会話中のスマホに向かってそう伝えると、再び了解の返事。
「んく…んちゅ…♡♡ふぅぅ、あかりったら、食いしん坊ね……♡♡」
「百合の方が、食べてますから…」
ワンホールまるまる、綺麗に切り分けて平らげたのは覚えてないのか……。
「だってぇ…♡♡食べるのも、太っちゃうのも、すっかり…んふぅ…気持ちいいんだもの…♡♡」
うっとりとした顔で、テーブルの下に潜り込んだお腹の肉を揺する。テーブルの上がガタガタと揺れた。自分ではおへそにも届かなくなったお腹に、百合さんはご満悦だ。
「あんな、んふぅ…んく…んちゅぅ…ふぅ…♡♡最悪な、ふー、結婚を、破談にしてくれたんだもの…♡♡愛着も、沸いちゃうわよね…、あかり、あーん…♡♡」
「…はいはい……んっふ…」
また適当にケーキをぎゅむっと鷲掴みして、百合さんの口に運ぶ。腕を伸ばして、身体を前に倒すと、テーブルの上の皿に胸やお腹の肉がむにゅんっとついてちょっと汚れる。
百合さんは、食べさせてもらってばかりだから、真っ白ですべすべの肌も、大きいけどだらだらに垂れた胸も、先っぽのピンクの乳首も綺麗なままだ。
…お腹だけは、完全にテーブルにくっついてるのでちょっとだけ汚れてるけど、私ほどじゃない。
「んむ…ぁむ…♡♡んふぅぅ…っふー…♡♡」
「んふー、ふぅ、あむ…んむ……でも、っふぅ、もう、ふー、結婚が、破談になったんですし…っふぅ…ぁむ…んむ…♡♡んっふ、んぐ、太らなくても、良いんじゃ……」
「ふふふ…んちゅ…んく…ごちそうさま…♡♡っふー…こんなに、気持ちいいのに?」
最後の最後の一滴までスプーンで掬って、空になったアイスの容器をベッドの上にそっと置き、紙ナプキンで軽く口を拭う。所作と口調だけはずっとおしとやかだけれど、日本でもトップクラスの太り過ぎな百合さんでは、やっぱり緩慢にしか見えない。
「それに…ふー…痩せちゃったら、ふー…また、婚約、されるかも、しれないじゃない…?…っふー……恵梨香……まだかしら…」
「あー……じゃあ、向こうが、ぁむ…んふぅ、んむ、んぐ、結婚するまでは、ですか……?」
「……ふふふ…そもそも、痩せられるかしら…♡♡♡」
太腿の上にでっぷり乗っかったお腹を、だぶんっだぶんっと揺らす。重たいべちっべちと言う音がして、テーブルの上のお皿がカチャカチャ鳴る。……もっとも、食べ物は全て二人の胃袋に入ってしまったから、落としたり零したりする心配は無いけど。
「……お腹がすくのに…耐えられるかしら…♡♡♡食べるものが、たくさんあるのに…我慢なんて、できるかしら…♡♡♡♡」
「……ははは……」
あまり後先を考えなかった、見切り発車の百合さんの計画は、完遂後の顛末についても当然ノープランのようだ。
……まあ、いかに世界有数のデブで、その上同性愛者だと言われてようと…多分この人が困る事は無いんだろうな……。
「ふぅ…それに、あかりだって、我慢できないでしょ…♡♡」
「え」
百合さんが、ゆっくりと、最後のアイスの容器を開ける。冷たくて気持ちいいからと抱えていたせいで、既に溶けているそれは、動かす度にちゃぷちゃぷと音が鳴る。
甘いバニラの香りと、舌に広がる甘ったるい味を想像して、百合さんが二の腕をだぶだぶ揺らしながらスプーンを動かす度に、それに目が行く。
「んく…んむ、んちゅぅ…っふぅ♡♡…ほら、とっても食べたそうな顔してるわよ……?」
「…………」
私が答えに窮していると、ドアがノックされる。
「百合さん、あかりさん。お料理お持ちしました」
ドアを恵梨香さんが開けると、焼きたてのソーセージのいい香りがする。ケーキやアイス、チョコレートを詰め込んだお腹がぐぅぅぅ……と鳴る。
ガラガラとワゴンが運ばれて、空っぽになったお皿と入れ替えるように、私と百合さんの間のテーブルに並べられていく。
「ありがとう。…あなたも少し食べていく?」
「いえ、結構です」
きっぱりと恵梨香さんが断って、ベッドの上を軽く掃除して出て行く。
バクバク食べて、ぶくぶく太り続けてる私と百合さんを前にして摂生し続けてる恵梨香さんって凄い……。
そう想いながら、いい香りのするホットドッグを掴んで口に運ぶ。
マスタードとアツアツのソーセージのせいで、じわっと汗が出てくる。
「んふぅ…ぁむ…んふ、んむ…♡♡」
「ふふふ…やっぱり、んふぅ、我慢できないじゃない…ぁむ…んちゅぅ…っふー♡」
百合さんが嬉しそうにそう言いながら、アイスを掬って飲んでいく。時折スプーンを置いて、ポテトを口に運んでは紙ナプキンで指を拭く。
ケチャップや汗でべたべたしてきた私とは対象的に、百合さんはのっそりとした動きで食べてるせいもあってやっぱりあんまり汚れてない。けど、太り過ぎてるせいで汗は止まらないみたい。
私の脚をむにゅぅって押しつぶしてる太ももとお腹がベタベタしてくる。
シーツはもう汗でびしょびしょだし、お互いの身体もなんだかテカテカしてる。
「んむ…ぁむ…んふふぅ…♡♡ふー…恵梨香に、身体も拭いてもらえば、んふっ…♡♡よかったわね…♡♡んふふっ…あかりもでしょ?」
太ももどころか膝のあたりまでぼよんっと広がったお腹に乗せたアイスのカップを片手で抱えながら、汗で濡れた身体をぶるぶるっと揺らして悦に浸る百合さんは、もはやただ太りたいだけのようにしか見えない。
「ぁむ…んっふ、んぐ、げっふ…♡♡っふー…私はまだ、平気ですから…っぐっふぅぅ…♡♡」
ホットドッグを飲み込み、ケーキをわし掴みながらそう返す。百合さんほどではないが太り過ぎてしまったため、お腹のせいでテーブルとの距離がやや遠く、少し腕を伸ばす。
私は一人でお風呂まで歩けるし、百合さんほど太ってないから平気だ。
それより、今は目の前のものを食べる事で精一杯だった。
「百合さん、お腹と胸、失礼します」
「んっぐ…んぐぅ…♡♡ふぁぁい…♡♡んちゅぅ…ぁむ…♡♡」
「あかりさん、お尻と背中、お顔も拭いちゃいますねー」
「んっふぅう♡♡げっふぅ♡♡はぁい、んぐ、ぁむぅっ♡♡」
「はい、百合さん。口開けてください」
「んぁあ~…♡♡ぁむっ、んふふ…っふぅぅ♡♡♡♡」
「あかりさん、追加の料理置いておきますね」
「んふぅっ…♡♡げっふぅ♡♡んふぅっ…んふー…♡♡」
ベッドの上、二つの巨大な肥満体が、6人に増えた家政婦に身体を拭かれ、口に食べ物を運ばれ、ただ太り続けていた。
もう二度と歩く事は無いだろう脚を投げ出し、日毎広がり続ける肉の海と化した腹の脂肪に手を置き、時折緩慢に口に物を運ぶ、栗色の髪の女主人。
ぶるっぶるっと腕と汗を振り、ひたすら腹に食べ物を詰め続け、口周りや胸元を汚しながら太り続けるもう一人のこの屋敷の主。
多少の差はあれ、最早誤差でしかない体重差の二人。
1トンにも耐えうる特注のベッドがいつまで耐えられるか。そんなことを考える由もなく、ただひたすら食べて、肥え太り続ける二人。
もはや、どの肉がどちらの肉なのか分らないほど密着しながら、食べて寝て太るだけの生き物になった二人は、至極幸せそうな顔をしながら時折お互いの身体に触れあい、また食べ続ける。
ただそれだけが、二人の生活そのものであった。