『オーバーロード 鈴木悟の消失』 見初められた暗黒森妖精の寵姫 〈アウラ編〉
🕑 Added 2022-08-04 06:11:38 +0000 UTC
「アウラ…私が何故お前を呼んだか…わかるか?」
ナザリック地下大墳墓第六階層守護者、アウラ・ベラ・フィオーラは今ナザリック地下大墳墓において最も位の高い位置に座す、至高の御方々の取りまとめ役、アインズ・ウール・ゴウンその人の前で跪いていた。
玉座の間、アウラの背後には普段は彼女の前に立つアルベドやデミウルゴスなど他の守護者たちが跪いている。
いつもは弟のマーレが隣りにいることが多いのでどうもむず痒く感じるが、ナザリック地下大墳墓の王たるアインズの前で粗相などできない、とアウラは身を引き締めた。
「…いいえ、わかりません。」
背後から圧力を感じる。
アウラは目を閉じ頭を下げながらも、その圧力が他の守護者、主にアルベドやデミウルゴスから発せられているものだと理解した上で甘んじて受け入れる。
アインズが呼び出すからにはなにか意味があるに違いない、そしてその意味を推察できない自分に嫌気がさすが懺悔するにはまだ早い。
「ふむ…そうだな、……アウラお前は普段から素晴らしい働きをしている。決して何かの失態があったわけではないと知れ。」
「はいっありがとうございます!」
どうやら何かまずいことをしたわけではないとホッと胸をなでおろす。
しかしだとすると特別強く呼び出された理由はなんだろうか?
別段、逆に褒美をいただくような功績も記憶にはない。いつもどおりの任務をこなし続けていたに過ぎない。
「アウラ、お前にはある重要な任務を任せたい。」
「っ!」
アインズの言葉を聞いた時、アウラは内心飛び上がりそうだった。
アインズからの勅命は珍しい。
大抵は戦闘面ではシャルティアやコキュートス、政策面ではアルベドやデミウルゴス、パンドラズ・アクターが起用されやすい。
アウラやマーレはナザリック地下大墳墓の防衛や建設、勢力の拡大など地味な仕事が多い。
もちろん一つ一つが大切な意味ある仕事だと理解しているし不満はまったくない。
ただやはり特別な勅命は素直に嬉しい。
これでアインズ様に喜んでいただけるなら、とにやけてしまうがすぐに顔を戻す。
「何なりと命じください!全力で任務を全うしてみせます!」
「…うむ。だが、任務の具体的な内容はここでは言えない。故に、後ほど私の私室に来てもらう。いいな?」
先程まで収まっていた圧力が吹き返す。
おそらく今度はアルベドとシャルティアだろう。
だが彼女らが想像するようなことはないと断言できるし、アインズ様が自身に興味あるとは到底思えない。
きっと内密にしなければならないなにか。
アウラは自身が信用されているのだと思い、歓喜に打ち震えそうだった。
「はい!」
「よし、では招集は以上だ。私は先に準備をせねばならん。……1時間後私の私室に1人で来い。」
「はい!」
そう告げるとアインズはその場に守護者を置いて転移し消えた。
おそらく準備というものをしに言ったのだろう。一気に場の空気が弛緩する。今まで張り詰めていた独特な空気が霧散する。
しかし、すぐにアウラは今まで背中に感じていた圧力が、より大きく増大するのを感じる。
アインズがいなくなったことで抑える必要がなくなったということだろう。
「……チビスケ。」
「……アウラ…貴女…。」
アウラは生唾を飲み込んで振り向く。
普段から見かける2人のアインズ様正妻戦争は一次停戦らしい。共通の敵を見つけたとばかりにアウラを冷酷な目で睨んでいた。
「まぁまぁ2人とも、そう問い詰めるような態度は良くないだろう?」
デミウルゴスが緊迫した状況を打開する。
アウラは助かったと少し息を吐いた。
デミウルゴスに感謝の意味を込めて手を軽く上げる。
「アウラだって何故呼ばれたのか、見当もつかない、違うかね?」
「全くそのとおりだよ。最初はなにかやっちゃったかなぁ…って心配だったんだけど違うみたいだしねぇ…。」
「……ふぅごめんなさいアウラ、でもそうねなぜアインズ様はアウラを…。」
「まぁ…そうでありんすよねぇ?」
守護者たちは首を傾げる。
一番の予想はやはり何かしらエルフ国についての動きや、魔導国の政策についてなのだろうが、しかし玉座の間では開かせられないというところにもやもやを感じる。
普段から情報の共有、報連相は大切だと言っているアインズが見せる態度ではなかった。
「ま、アインズ様がチビスケを夜伽に…なんてことはよく考えればありえないでありんすぇ。」
シャルティアがつぶやく。
その言葉には嘲笑が、向ける視線には見下しが込められていた。
普段から喧嘩しているからこそ、そして何より仲がいいからこそ、自然と何をいいたいのか理解してアウラはジトっとシャルティアを睨む。
「シャルティアぁ~…だからそれってひいては茶釜様への侮辱になるってわかってるのぉ?」
「ひぇっ…まっまぁ似たようなスタイルの私が呼ばれん時点で、性的な呼び出しではないと予想できるでありんす…。」
自分で言って自分で落ち込むシャルティア。
だが言いたいことはわかる。
現在アインズに明確に性的な関係を迫っている守護者はアルベドとシャルティアの2名のみ。それも両極端だ。
男性目線で言うところの巨乳美人ではアルベドに軍配が上がるし、貧乳ロリという意味ではシャルティアに軍配が上がる。
アインズがどんな趣味でも夜伽を命じるならまずこの2人のどちらかだろうと、この場で皆結論づける。
「何レニセヨ、アインズ様ノ安全ヲシッカリト確保スルベキダ。」
ずっと黙っていたコキュートスが助言をしてくる。
そう、今回はアウラ1人だけで行う任務。普段ならアインズの私室には八肢刀の暗殺蟲が警備を担っているはずだが、あの感じだと彼らも別の場所に回されている可能性が高い。
つまりアインズになにかあったときに盾になれるのはアウラのみ。
「で…でもそうなると…その…あの、お姉ちゃんだと守りきれないんじゃ…なっ…ないかなぁ…盾の役割だと…どうしても…その…あの…魔獣とか……いないと…。」
マーレが的確な指摘をする。
もちろん素の攻撃力もそこらのモンスターより桁違いに強いアウラには愚問ではあるが、プレイヤーなど同等の強者相手に得意の魔獣を使えない状況では些か心配が残る。
「ふむ…しかし、アインズ様がアウラを指名したのだから、私たちには想像もつかない策略があるのかもしれない。」
デミウルゴスはメガネをくいっと正すと、悪巧みするような笑顔を向けてその場をあとにする。
そんな彼を呆れたように見つつもアルベドはアウラニ最低限の釘刺しだけして後に続いた。
「そうね……アウラ、アインズ様の命をしっかりとこなしてきなさい?」
「わかってるわよ!アルベド!」
●
「アインズ様、アウラ様が入室のご許可を求めています。」
「ふむ、入れ。……シクススお前は今日は通常業務にもどれ。すまんな。」
「そっそのようなことはっ!かしこまりました!」
アインズはシクススにアウラを部屋にいれるよう命じると、この場を離れるように伝える。
すでに八肢刀の暗殺蟲には別に任務を与えており、今この部屋にいるのはアインズと部屋に入ろうとするアウラのみだ。
静かに扉が閉まるのを確認し、特殊なスキルを使って外に誰もいないかを確認してからアインズはアウラへ視線を向ける。
「アインズ様!第六階層守護者アウラ・ベラ・フィオーラ!参上いたしました!」
「うむ。」
本来であれば跪くところではあるのだが、時と場をわきまえるということを知っているアウラは立ったまま軽く敬礼をしてアインズに挨拶する。
玉座の間では硬い会話であったが、アウラはアインズがそれをそこまで求めていないのを薄々理解しているのでフランクにかつ礼儀を伴わせて接する。
見た目通り子供っぽく自然に振る舞うとアインズは喜んでくれる。そう理解している。
「アウラ、こっちに来てくれるか?」
「はいっ」
アインズが座っているのはキングサイズベッド。
その横にこっちに来なさいと、飼い猫にするようにポンポンと叩いてアウラを呼ぶ。
アウラは敬愛する君主が横に来いといってくれたことに歓喜して素早い動きで、まさに子供のように軽やかな動きで座った。
目線は横のアインスへ。
「それでアインズ様、今日は私になにか特別な命令が?」
アインズはその無垢な目に少し「うっ」と腰を引かせるが、同時に覚悟を決めたように天井を見上げる。
少しの静寂、どこか落ち着きのないアインズにアウラは少しだけ心配になった。
だがその心配を打ち消すように思いもよらない言葉が耳に入る。
「アウラは…その……好きな相手とかはいるのか?」
「え?」
アウラは耳を疑った。
そして思い出す。そういえば以前そんな話をしたかもしれない、と。
「私はアインズ様が大好きです!…他の守護者も…プレアデスも、みんなアインズ様が大好きですよ?」
「そうか、そうだよな…んんっ…そうだな。」
アインズが時折こぼす、フランクな言葉を聞いてアウラは驚きつつも敢えて聞こえなかったふりをしてうなずく。
「そんなお前達の期待に答えねば、ナザリック地下大墳墓の主として失格だものな…。」
なにか、なにか普段とは違う雰囲気を漂わせるアインズ。
アウラはふとアインズの肩を見る。
少しだけ震えているようにみえるのは見間違いだろうか、きっと見間違いだろう。だって至高の御方であらせられるアインズ様が自分といて震えているなんてありえない。
そう、いつものように考えて、でもどこかで違和感を感じている自分もいて、アウラはずっと見ていたいアインズから目を反らして正面を見る。
「アインズ様、勘違いだったら…以下用にも処罰してもらって構いません。アインズ様から死ねと言われるのであればそれは守護者として当然の責務ですから…。」
「……。」
アウラの漂わせる空気が変わったのをアインズは感じ取った。
しかし平坦な言葉とは裏腹に何故かアウラの所作には温かみを感じるものが多い。労るような、慈しむような。そんな温かいなにか。
「アインズ様…アインズ様はもしかして……疲れているのではありません…か?」
「っ!?」
アンデッドであるアインズでも突然のことに動揺が隠せない。
アウラは少し申し訳無さそうに、少し寂しそうに部屋を軽く見渡しながら、語る。
「本当は……そう…ですね普通の王国とか帝国にいる平民と変わらない感性の持ち主で、でも部下たちからは熱い信頼を向けられていて、失敗を恐れながら、なんとか期待に答えて、ずっとそうやってきて、だから……疲れている…。」
「アウラ…。」
アウラがこんなことを言うなんて、とアインズは少しだけ恐怖した。NPCの自我がどれほどのものかは測りかねているが、しかし相手を慮る能力まで備わって、こちらの気持ちを推察する能力まである。
ハリボテで固められたアインズという存在がカンパされかねない恐怖。
同時に、だからこそアインズは心配になった。なぜそんな答えに行き着いたのか興味がある。
アウラがアインズを見て、察し、言葉を紡ぐ。
「これは昔ぶくぶく茶釜様が……そう、言っていたんです…。」
「茶釜さん…が?」
思いもよらぬギルメンの話に無い目を白黒させるアインズ。
「せーゆー?の仕事は辛い、と。『ファンのみんなから期待され続けて、その期待に答えて、完璧な自分でいないといけない。そういうぎょーかい?を選んだ自分にも責任はあるけど、でも辛くてきつくて……疲れた…。』って。」
アインズは視線を落とす。
そんなことを言っていたのか、と。どうして辛いときに助けてあげられなかったんだろうか、と自分を罰したい気持ちになった。
「アインズ様、アインズ様がどういったことを考えているのかアタシにはこれっぽっちも想像できないんですけど、でももしその……辛いのであれば……どうぞ!」
アウラがアインズに両の手を広げて、抱擁の体勢をとる。
飛び込んでいいですよというような。
アウラが突発的にこうしたのは、純粋にぶくぶく茶釜にして欲しいことだったからだ。
寂しいという気持ちをずっと抱えて、ただひたすら自身の創造主を待ち続ける。
また会って、弱音を聞いてあげたいし、力になってあげたい、そして、褒めてもらって抱きしめてもらいたい。
そんな淡い思いが、今のアウラを突き動かしている。
アインズはもし自分に涙腺があるのだったら、涙を流していたんじゃないかと思った。
勇気を出すべきなのではないか?彼女の気持ちを素直に受け取って。
今までNPCに本音を隠してきたのは、失望されるのが怖かったから。
だが少なくともアウラは、アインズ自身が完璧でなくとも、愛し続けてくれる。そう信じきれる態度を示してくれている。
そっと、痛くないように抱きしめる。
「アウラ………本当は…本当は、寂しい。」
「はい。」
こぼれ落ちるような声音でつぶやいてもアウラは動じず、変わらず抱きしめてくれた。
「もっと笑ったり泣いたり、みんなとずっとユグドラシルで………。」
「はい。」
アウラも過去の輝かしい記憶を思い出して、「そうだったらいいな」と心から思う。
それが決して容易に叶わない願いだとしても。
「俺は別にデミウルゴスみたいに頭がいい訳じゃない、本当は今何が起きてるのか理解するのも大変なんだ。」
「それはまずいですね、じゃあ一緒に考えましょう!それとなくデミウルゴスに説明させます!」
失望している様子はない。むしろさらなる助力をすると息巻いて、アインズが受け入れやすい言葉を投げかける。
「アウラ…失望したか?」
「いいえっ!全っ然!むしろアインズ様との距離が近くなった気がして、そうですね、アルベドやシャルティアよりリードした気分です!」
「リード?」
少しだけ顔を赤らめたアウラを見てアインズは首を傾げるが、アウラは主人が不快に思っていないことを理解してごまかすような笑顔を浮かべる。
「ああ、いえ何でもないですよ?……アインズ様、アタシはアインズ様が大好きです。だから別にアインズ様がみんなが思い描くような方でなくとも……失望はしません。」
「……なぜだ?」
「それがアインズ様だからです!」
しっかりとアインズの目を見てアウラはまっすぐに、きっぱりと答えた。
それが真理であると断言するように。
「アインズ様が自分たちの理想でなくともアインズ様がアインズ様である限り私はずっと大好きです。」
最初は宗教じみてると思った。神様のように祭り上げられて、どこか壁を感じる。どんなにギルドメンバーの面影を感じようと、彼らはもうおらず、NPCも心からアインズと接することはないのだろうと。
もう、自分に心から安らげる相手はできないんじゃないか、そう思っていたアインズの魂を覆った氷を、アウラは的確に砕き、溶かしていく。
「………今日、アウラを呼んだのはアウラで実験しようと思った、と言ってもか?」
アインズは情けなくアウラに抱きついたまま、つぶやく。
言葉の押収が中断される。
それは拒絶か、それとも…。
「アインズ様、何度でも言いますよ?それはアインズ様がしたいことなんですよね?じゃあアタシは喜んで受け入れます!アインズ様が大好きなんですから!」
ちらっと見ると、それは本当に見惚れるような笑顔だった。
その笑顔にアインズは、モモンガは救われた。
●
「あの…アインズ様……?」
抱擁から少しして、ベッドにもたれかかるように仰向けに寝そべったアインズは、アウラを腹部に寝かせる。
まるでカップルが映画を見るようなスタイルで、アインズの腹にアウラが仰向きで寝る。後頭部がアインズのあご周りに来るくらいの体勢。
アインズは心配したが、体勢による苦しさはないらしい。
アウラを背後から抱きしめるようにし、アウラの後頭部側から顔を擦り付ける。
「……ふっふふ…変態っぽい…だったか?」
アウラが以前アルベドの匂いを嗅ぐアインズに発した言葉。
「あっあのっ……アタシ今日まだお風呂にはいっていないのでっ!そのっ!」
「気にするな……ただ、味覚はなく、触覚も一部感じられない私には嗅覚は重要なんだ…私を大好きなアウラなら、わかってくれるな?」
「ひゃっ……ひゃいぃ~!」
アウラが恥ずかしそうに身を捩る。
不衛生なんてことはまずないだろうが、それでも女性として生まれたからには大切な人に大衆を嗅がれるのは些か恥ずかしい。
もちろん拒否はしないが。
普段とはどこか、どこか違う側面を見せ続けるアインズにアウラはドキドキしてしまう。
「それで…今日は…なんの呼び出しだったのですっ…か?」
恥ずかしさを紛らわせるために、方向性を変える。
しかしこれはすぐに悪手だったと気付かされる。いや、後に最適解と判断するのだが。
アインズが少し黙った後、重たい口を開け、告げる。
「……NPCの生殖能力…について気になった……のだ。」
「へっ…?」
アウラは生殖能力と聞いて最初はわけがわからなかった。思いもよらぬ話題を振られた気分だった。
だが同時に一泊置いてシャルティアの言葉を思い出す。
「夜伽」という言葉を。
「あっ………えっ?……えっ…あの……その…アインズ様?」
戸惑いは隠せない。
「アウラのような人間の身体に近いNPCは作せぃ……創造時にある程度、デフォルトの身体を用いて編集して作っていく…のだ。ただ、な?ユグドラシルには生物としての生殖能力という項目はなかった、細部まで作り込んだと言っても…性器までは作れない。」
「せっ…せーきっ!?」
アインズがこれほど流暢に語っていられるのは偏に、状況故だ。
今まで溜め込んできた自分の素の気持ちを明かしても自分を見捨てないと思える相手が目の前にいて、それでいて不死者の王としての精神安定と知識欲からセクハラまがいのことをしていられる。
「だから、今日アウラにはNPCの身体がどうなっているのか確認させてもらいたかった。」
言葉にするとなんだか言葉巧みに女性を食おうとする最低な男みたいだな、とアインズは思った。まぁ事実だが、と卑屈気味に納得しつつ。
「あのっ……どうしてっアタシなんでっ…しょうっ!?」
アウラは言葉が乱れるほど動揺しているものの、暴れたりアインズから距離を取ろうという一般的な女性らしい反応すら見せない。
そういったことから、本心から嫌悪していないのだとアインズはひとり安心していた。
逃げられたら立ち直れる気がしない。
「……アルベドだと余計なことまでしてきそうだったし、シャルティアも同様の理由だな。デミウルゴスは忙しすぎる、セバスは既にパートナーが居るのにそういったことは言えない。コキュートスは人型ではないし、マーレはマーレで…危ない感じがする…何より…」
消去法で選ばれたのか…、と少し残念に思っている自分に戸惑うアウラに朗報が告げられる。
「アウラはコミュニケーション能力が高く、空気を読む能力にも長けている。常識があり、変に暴走することもない。優しく、思いやりがあり、頭も悪くない。……本当は本音を告げるようなことは考えていなかったが、今日だって私の悩みに自分から気づいてくれた。私はアウラを高く評価している。」
「普段はともかく、今回は私の判断は間違っていなかった。」
主人からのべた褒め。
アウラは心臓が高鳴り、破裂するんじゃないかというほど耳に響く。
そもそもアインズと密着状態で耳元でささやかれる状況。
「これはもう戻れないんじゃないだろうか?」と思うような至福の時。「普段も的確な判断です!」とフォローすることも忘れるほどに精神が溶かされ始めていた。
「まぁ…アウラのような少女にそんなことを頼む私は最低だし、茶釜さんに見せる顔がないが……な。」
「そっそんな事!……ないです!嬉しいです!アタシを選んでくれて嬉しいです!」
「そ…そうか?……ならよかった…。」
アインズはギュッとアウラを抱きしめる強さを強めた。
アウラは顔を真っ赤にしながらまんざらでもないように、視線を泳がす。お互いに恥ずかしい無言の時間が流れた。
いつまで経っても、背後から抱きしめたまま髪や首周りの匂いを嗅ぎ続けるアインズに対し耐えきれなくなったのかアウラは状況を進めるための会話を切り出す。
「その…それで…じゃあ服を脱げば……いいですか?」
「う……うむ…だが…まぁその………そうだ…な……。」
アウラは慌てるような動作ではなく、ボーっとするような緩慢とした動きで、ベルトに手を持っていく。
カチャカチャと静まりかえった部屋に金属音が控えめに鳴る。
衣擦れの音、その音が鳴り止んだ後アインズは視線を脚側へとむける。
「綺麗…だな…。」
率直な言葉を吐いた。
シミや傷のない、年相応のたまご肌。幼い子供ながらの体型は何者にも侵食されてないあどけなさを感じさせ、しかししっかりと張りのある筋肉を内包した肢体。
少し大きめの肌より薄い色の乳輪と乳首。下腹部の滑らかなラインから少し盛り上がった恥丘には毛ひとつ生えていない。
「ほっ…本当に言ってます…か?アルベドやシャルティアと比べると…そのおっぱいも大っきくないし…スタイルも…寸胴だし…その子供体型っていうか…子供っていうか…。」
「私は……成人女性も好きだが……アウラも好きだからな…綺麗だと…思ったんだ。」
ついついアインズは素の弱腰な部分が出て、「自分はロリコンではない」とわかってほしくて要らない前情報も伝えるが、だからこそ敢えてアウラを褒めるということでアウラも主人が本心で語っていると思えたようで嬉しそうだ。
「なら………そのぉ……良かったです…。」
自分はこんなに、弟のマーレのようにキレのない話し方だっただろうかと妙に恥ずかしさがこみ上げるアウラだった。
前に、自身を至高の御方に見せるような体型ではないと言ったシャルティアを窘めたアウラだったが、ここに来て自分で思う分にはやっぱり恥ずかしいなと考えてしまう。
「で…だな…その私はいわゆる骨だから……。」
「そうです…ね。アインズ様と赤ちゃんって作れるんで…しょうか?」
爆弾発言。当然と言えば当然なのだが。
「やっやアウラっ!違うぞそこまでやる気はないっあくまでっ確認だっ!だから…なっ!?」
「ふぇっ!?あっあ失礼しましたっ!早とちりをっ恥ず…恥ずかしぃ……!」
アウラはもうこれ以上真っ赤になることはないんじゃないかと言うほどに紅潮する。
よほど恥ずかしかったのだろう。
今まで大の字で脱力していたアウラであったが、股に手を当てて身を縮こませてしまう。
かわいい、素直にアインズはそう思った。
しかしアインズが再度アウラを優しく抱きしめると、アウラは先程までの脱力した状態に戻る。
しばらく、熱の籠もった吐息が部屋に断続的にこだまする。
部屋自体の室温が高まっているからだろうか、アウラはちょっとやそっとの温度変化ではびくともしない肉体を持っている上に今は服を脱いでいるのにもかかわらず、身体が火照っていると感じた。
「ん………はっ……ぁ…ん…………は……っ」
アウラの腹部で組まれていた骨の手が解かれ、ゆっくりと太ももへ走っていく。
下腹部を撫でられ、自然と声が出る。
普段の天真爛漫な彼女からは考えられない艶っぽい声にアインズは無い股間が反応するのを幻のように感じた。
すべすべでぷにぷにの張りのある太もも。
褐色の肌を白い骨が艶めかしくなでていく。
アインズは何も焦らしているわけではない。ただ自然とアウラの反応を見つつ、特定の部位に触れる勇気が出ず避けていただけだ。
ときに腹直筋を触り、ときに鼠径部へ指を走らせ、手の甲側で優しく長内転筋を滑って、手を翻し、内側の薄筋をなでながら横っ腹に持っていく。
「ア…インズさまぁ………手付きが……その…えっち…です………よ?」
「…すっすまない………嫌か…?」
「いい…え………その…気持ち…良いです………けどその…アタシの確認しなくて…いいんです…か?」
「!」
そう、いつまでもアウラに微弱な性的刺激を与え続ける訳にはいかない。
これは本来、NPCは本当に生物として機能しているのか、という問題をある程度解決するために始めたこと。
決してアウラの身体を、女体を貪るような行為として行ってはいけない…いけないのだが、アインズは先程から自分がかなりそっちに引っ張られていることを客観的に見て理解していた。
「(俺…ロリコンなのかな……ごめんなさい茶釜さん……ペロロンチーノさんを笑えないな)」
アウラの腹部が大きく上下する。
息を大きく吸い込んで自然と上がった体温を下げようとする反射運動だろう。
「はー………ひっ………ふぅー………んんっ………ひゃ……!」
「アウラ……………………触るぞ……。」
「ひゃい……。」
アウラは既に守護者としての威厳とか、責務とかを忘れかけ、脱力してなされるがままの姿勢で受け入れる。アルベドやデミウルゴスが見れば発狂間違い無しの態度であるが、彼女は彼女で驚くほど快楽を感じていて、戸惑っていた。
肉体にアインズの手が触れるだけで下腹部が疼く。
今まで全く意識したことのない「女の子の器官」が目覚めたように、アウラはぽ―っとしていた。普段の常識的な目線は消え去り、この気持ちよさをもっと感じたいと思ってしまう。
アインズ様もしたいって言ってるのだからこのまま、あと少し、もうちょっと、ほんの少し…と言い訳を並び立ててしまう。
アインスの指がアウラの恥丘に触れる。
ツルツルな子供らしいピッタリと閉じた女性器は触れることすら許されない禁域の雰囲気を出すが、アウラは心臓が更に脈動するのを感じて、より触れやすいように股を広げる。
にゅぷ……
アインズの中指がアウラのスジに沿えられ、続いて人差し指。
ぴくんっと軽くアウラの腰がはねる。
「すまっ……すまない痛かったかっ!?」
アインズはとっさに手を放す。
しかしアウラは、まるでお菓子を取り上げられた子供のようにしゅんっとして「いっ…いえ!」と否定する。
アウラ自身もまさか直接触れられるだけで、電気が走ったかのように感じてびっくりしたのだ。アインズが電撃系魔法を使ったのではないかと思ったほどに。
「アイン…ズ様……アタシに気になさらず……どうぞ自由にやってください……ぶくぶく茶釜様がお作りになら……れたこの肉体はちょっとや…そっとじゃ傷は付きません……よ?」
それはそうだ。
魔法なしの肉弾戦でアウラとアインズが戦ったのなら、まず間違いなくアウラが勝つ。
そうでなくとも、アインズが触れるだけ死ぬものが多いこの脆弱な世界において、容易にアウラノク肉体が傷つくことはまず無い。
アウラを呼び出す前にしていた準備も、自身にできるだけ攻撃性魔法やスキルを除去する方法を用いていたからだ。
例えば不死者の王の下位種族であるエルダーリッチの種族スキル〈負の接触〉は触れた相手に負のエネルギーを送り込み、能力値を低減させるスキルだが、誤発動を案じて使用不可にしてある。
ぴと…
アインズの指が再度アウラのスジに沿えられて、くんっとその閉じられた蕾を開く。
きれいなピンク色。浅黒い肌だからこそ、余計に美しく見えるアウラの秘所は初めて異物を受け入れる。
アインズの中指がそっと膣口へ降りていき、入口付近を撫で回す。
つぷっ……にゅぱ……にゅっ……
「ひゃ………ぁ……う…!」
「……すごく…綺麗だな…。」
「うぇっ…………もぉ…恥ずかしぃ……です…よ?」
アウラは背後のアインズの顔に目線を向けて恥ずかしそうにつぶやく。だが不快ではなさそう、いや喜んでいるのは目に見えている。
「アウラは……自分で…いじったりは………するの…か?」
「えっ……………その…ないです…恥ずかしながら…………。飲食したあとだけ……触る場所…みたいなイメージしか……なくて…。」
アインズが何を聞きたいのか察して、追加情報を伝えるアウラ。
アインズは他の疑問を解決できて、少なくとも最低限今日の成果は得られたと感じた。
以前からちゃんと食べて大きくなれ、とアウラやマーレに伝えていた。時にナーベラルに飲食を強く勧めたときもあった。
だがその時、素直に疑問があったのだ。食べたものはどうなるのか、と。
今のところ守護者やプレアデスたちがなにか仕事の途中で「お手洗い」に行きたい旨を告げてきたことはない。
食べたものはそのまま消化され、エネルギーに変わり、排泄物となって体外に排出される、のか。それともなにか特殊な物理法則で食べたものは霧散し、排泄等は一切行わないのか。
ずっと疑問だったわけだが、アウラの言葉により、少なくとも食べた分はトイレにいくことがあるということを知ることができた。
いずれはアウラにトイレをする瞬間を見せてほしいなんて変態チックなことまで頼む可能性があるのかもしれないと変に冷静な頭で思ってしまう。
そして同時にアインズは先程から自分に起こっている不可解な現象に一定の理解を持った。
おそらく性的探究心。
不死者の王となり、生殖器は未使用のまま消え去り、性欲もなかったが、魔導の探究心はやがてあらゆることへの強い知識欲となりその知識欲は当然性的なものにも向けられる事となったのが今。
強い情動は抑制され、食事を楽しむこともできないアインズにとって楽しいことは「未知を既知とする」こと。
「アウラ……。」
「はい……。」
「指を挿れても…いいか……?」
「………はい!」
拒否もありうると、やはりどこか100%信じきれていないチキンなアインズは覚悟を決めた。
にゅ………にゅる…ぷっ………ぷぷっ……にゅぷぷっ……
アインズの中指がゆっくりとアウラの膣口を押し広げて膣壁を圧迫しながら突き進んでいく。
「あっ……お…ぉお…♡」
アウラは背中をピンと張って顔を上へ向け、パクパクと鯉が餌を求めるように溢れ出る快楽に耐える。
今まで触れたことがない内部が一気に揉みほぐされ、本来の役目と言わんばかりに入ってきた異物を舐め回す。
アインズもまた様々な感想を抱いていた。
未使用のままなくなってしまったが、もしペニスを挿入することができたら間違いなく一突きで果ててしまいそうだな、と思うほどの刺激が指先を覆う。
「(熱っ……きつい………この肉ひだ…これが女性器………これがアウラの…まんこ…ん?)」
アインズは中指に垂直な抵抗を感じた。
まだ数センチ2cmほどしか指が入っていないことから、奥底まで到達したとは思えない。
しかしこれは……と思い、理解する。
「アウラ……すまない……。」
「………は…ふぇっ……?」
惚けた、だらしない表情のアウラが疑問符を浮かべる。
「私の考えが至らなかった…な。」
「………あ………アインズ様が至らないなんてこと……ありません……けどどうしまし…た?」
「アウラ…未婚女性、いや、性的な行為に明るくない女性の性器には膜がついているのだ…。知っているか?」
アウラはそこでやっと気づく。そういえば自分はまだ破いていないどころか処女だったと。
以前シャルティアや、アルベドと処女かどうかの話し合いをして、2人の言い合いを仲裁する程度で気にしていなかったが、アウラもまたセックスをしたこともなければいじったことすらなかった。
「アインズ様………じゃあ私の初めてはアインズ様です……ね?…嬉しいです…!」
「え?」
確かに、他者の一部を受け入れるという意味ではペニスのないアインズの一部である指を挿入する行為はセックスと同義とも言える。
アインズはそれを理解した上で、アウラにささやく。
「アウラ……痛いかもしれないが………覚悟はできているか?」
「はいっ……はいっ!」
真っ赤な顔で、アインズにうなずくアウラは使われていない方のアインズの手を無意識につかむ。まるで父親に甘える娘のように。
にゅぷ………ぶっ…………ち……ぷぷっ……
「っ!」
「…………アウラ…。」
「アイ…ンズ様……アタシ不思議と痛くない…です…よ?……血もすぐ止まって…多分回復したんだと思います…けど……だから、良いですよ…?」
くちゅっ……ちゅぷぷ……にゅっ……
アインズは中指を最奥へと突き進ませる。
アウラの言った通り、多少血は出ていたがすぐ止まったようだった。
アウラほどのレベルになると、体力が微量に回復するパッシブがデフォルトで備わるので、瞬時に回復したのだろう。
しかし処女膜の再生は感じられない。
これはどういうことか、アインズの手が挿入されたまま回復したことによって膜が無い状態で再生したのか、それともなにか特別な力が働いているのか。
「はっ……ぉ………ぃ………おっ♡」
アウラが飛び跳ねる。
「あい……ん……様…ぁ……そこ……あっ…はっ♡」
アインズの指の先端がコリッとしたものに触れる。
アウラの子宮口だろう。これで少なくとも女性器がデフォルトで備わっている証明はできた。
アインズはアウラの抱きしめている方の手をゆっくりとアウラの顔に持っていき、自然と彼女の口をいじり始める。
右手でアウラの下の口を、左手でアウラの上の口を。小さい口腔に指をいれ、舌を触り、唾液を絡ませる。
なんの意図があったのかといえば、これから行う性的探究心故に、だ。
アインズは子宮口を指先で撫でる。
くりゅっ
「ひゅおっ……!?ぉ♡」
アウラが跳ねる。
もしアインズが口で指をしゃぶらせていなければ、部屋の外にまで声が響いていたのではないか、と思うほどの嬌声。
見ればいつの間にかビンビンに乳首が張っていた。無乳とも言える乳が微妙に揺れる。
アウラが何かを言おうとし、しかし黙って指を美味しそうにしゃぶり続ける。
アインズはちらっとアウラの表情を伺うと、とろんとした目でアインズを見ていた。
その目は抗議の目でも、批難の目でもない。
本来アインズの指は先端が尖っているため、撫でるというよりはひっかく行為に近くなるにも関わらず、アウラの目はただただ受け入れた信頼の目だった。
アインズは内底から溢れ出るよくわからない大きな、抑制されない強い意志によって中指を曲げる。
それは決して実験や任務などという建前を感じさせるものではない動き。
純粋に乱れたアウラを見たいという探究心による扱き。嗜虐心だ。
ぐりゅっ!
「はっ………ぉ…おおおぉっぉ…っ♡」
そして一気に引き抜く。
アウラは目を見開いた。
ぽ―っとした夢見心地な意識が強制的に覚醒させられる。バッドで殴られたような衝撃を感じた。
意図せずとも最高の結果を叩き出す、至高の御方々の取りまとめ役であるアインズの運命力とも言えるだろうか?
アウラの未開発ロリまんこのGスポットを鋭利なアインズの指が抉ったのだ。
ビンビンに張った乳首と陰核、スローセックスをしていたかのような、緩慢な性的刺激によってアウラもアインズも意図せず溜まっていた快楽の波がダムを破壊し一気に決壊した。
「お゛っぉぉおっ♡♡♡!!!!」
ぴしゅっしゅるるっびしゅわっ!!しゅうぅしゅっ!!!
アインズの骨のみの脚先に温かい液体が飛び散る。
今までアインズに自然に体を預けていたアウラの身体が今日一番大きく跳ね上がり、背中を弓なりにして暴れた。
どこか遠慮や一線を引いていた守護者の完全なる乱れた姿にアインズは無い目を剥く。
特にナザリックでは珍しい常識人で達観したアウラの完全に守護者あるまじき姿。
征服欲が満たされるのを感じる。優越感、愉悦、支配欲、そういった支配者ならではのサディスティックな部分が喜びの感嘆をあげている。
アインズは心の底から嬉しい。
かすかに残った自身の性自認、男として女を絶頂に導けたことが嬉しい。
アウラがだらしない様を見せてくれたことが嬉しい。
今まではどこかアウラやマーレの影に茶釜を見ていたアインズだったが、今日この日からアウラをアウラとして見れる。そう確信した。
一拍置いてアインズの身体に、とさっと脱力したアウラの身体が落ちる。
「あ……ぃ……ぅ………さぁ……も…ぃ…わけ………っお♡」
アインズはギュッとアウラを抱きしめる。
愛おしくてたまらなくなったからだ。
こんなことをされても変わらず、自身の失態と思い謝罪しようとするアウラの忠義。
どれほど自分のことを慕ってくれているのかちゃんと分かる。
「アウラ……返事はいい……私はこの世界に来てから…一番うれしかったぞ…。」
アウラのからだが再度跳ねる。
主人の心からの喜び宣言。耳が孕むような多幸感。
肉体的な多幸感と、精神的な多幸感でアウラはわけがわからないほどに幸せで、死んでもいいかなと思ってしまうほどだった。
くりゅっ
「ひゅっ!?」
ちゅぷる……にゅぷぷっ……にゅろろっ……にゅっ………ぷちゅっ……!
「ほっ♡…………ぃ…ほぉ……………っ!♡」
アインズは容赦なくアウラの熱が冷めないうちに再度びちゃびちゃに濡れそぼった蜜壺をかき回す。
アインズの骨盤にアウラの小さな身体から吹き出た汁が大量に垂れ落ちる。
それが多ければ多いほどアインズはアンデッドの欲望が解消されていく感じがした。
今は指一本しか入らないが、いずれは2本、3本と増やしていきたい。アウラを貪りたい。
アウラの乱れた姿、情けない、快楽に溺れる様をもっと見たい!
アインズは指を遠慮なく、先程まで処女だったアウラの秘部へ突き挿れては引き抜く。その動きはギリギリ乱暴とはいえない速度で時に遅く、時に速くを繰り返し、時折肉壁の一部を抉ったり叩いたりして緩急をつけていた。
当然先程までセックスのセの字にも触れたことのないアウラの性器は悲鳴をあげるように蜜をとろとろと吐き出しつづける。
まさに至高の御方、その代表だと言わざる負えない、手の絶技にアウラは何度もぽ―っとしては覚醒しを繰り返していた。
「(すごっ♡……ぉっ…すごすぎ♡……ぁ…ぁあ♡アインズあ様ぁ♡)」
「ほぉっお♡」
ぴしゅっ!
あの大きな絶頂から既に3、4回軽い絶頂を味わう。
視界が真っ白に埋め尽くされ、少し遅れて多幸感の波が自我を埋め尽くしていく。絶頂から降りてくることができない。さすが至高の御方、そう納得しつつ、少しでも粗相の無いように努めようとするが、無駄な努力だった。
ただ排尿するための穴が、痛い。気持ち良くて、痛い。
「あいっ………ぉっ♡…あいんっ……さまっ……そっ…ぉ♡そそぉっ……おゆるっ…ぉ♡」
「アウラ…気にするな。私は嬉しい…この時を楽しんでくれ…。」
「お゛っ♡」
しょばしゅっ!!……じょろっ…ちょろろろっろろろろろっろっろろろちょろっ…!
ついに耐えきれずアウラは潮を吹くと同時に、排尿してしまう。
薄い黄色がかった尿がアインズの脚に飛び散る。
ナザリックに務める者が見たら確実に問答無用で殺しにかかる不敬な行為。
だが幸せの最高潮から降りてこれないアウラにはもはやどうでも良くなってきていた。
アインズがアウラを信頼し、弱みや本音、性癖などを見せたように、アウラもまたアインズに対し不敬と理解しつつも「アインズ様なら許してくださる、いなくなったりはしない」という信頼を持っていた。
尊敬という一辺倒な答えしか出さない他のNPCたちから一歩も二歩も進んだ気持ち。
アインズは自身の好奇心が満たされていくのを感じ、ついつい普段ではしないことさえもし始めている自覚がある。
アウラの汗でビシャビシャになった髪を鼻腔に押し付けることで深く彼女の匂いを感じながら、続けてアウラの唇にキスをする。
アインズは自身からしたと思っているが、実のところアウラからした、という方が正しい。
アインズの指をしゃぶることで口寂しく思っていた感情を紛らわしていたが、ついに爆発し、アインズの頭骨が近づいたことで、ついつい唇を歯茎につけてしまった。
一線を越えたような、アルベドやシャルティアを抜き去ったような満足感。それは淫靡なこの部屋とは裏腹に少年的な勝ち負けの思想からくる感覚。
してやったり。
「お…………………ぃ………ほ………はー…………ふー…………ぉお……はっ……ぁ♡」
小さな体が必死に呼吸し上下する腹部。
ネバネバとした愛液と汗と潮と尿が混ざった液体でびしゃびしゃの股間部分。
子供にしては大きめな乳輪をぷっくりと膨らませて、ピンと上を向き勃起した乳首。
アインズが指を引き抜いて、すぐに閉じる恥丘を押しのけて自己主張するクリトリス。
全身から、汗を流し、よだれを垂らし、涙をこぼし、普段の明るく爽やかな彼女からは想像もできない乱れた顔。
アインズはその姿をしっかりと目に焼き付け、アウラが意識を失ったところで彼女を再度優しく抱きしめた。
「(茶釜さん……糾弾されようと……変態だと蔑まれようと……俺はアウラが大好きなようです……すみません、だから文句があるなら……早く返って来てくださいね…?)」
彼らしくないギルメンに対する挑発するような気持ちを心でつぶやく。
もう、友人の娘だなんて見方はできない。アウラは私のものだと強く意識して、生みの親である茶釜に渡したくない、そう思えるほどに愛おしい。
アインズはそのままアウラが起きるまで彼女を抱きしめ続け、彼女の匂いを楽しみ続けた。
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「アウラ、いい加減どんな任務だったか教えてはくれないのかしら?」
玉座の間に守護者が呼び出され、あとはアインズが来るのを待つだけ、というところでアウラは耳にタコができるほどの質問にげんなりとした。
「アインズ様に口止めをされている、というわけでは無いのでしょう?なぜ言えないの?」
「アルベド~、大したことじゃないから気にしないでって何度も言ってるじゃん。」
「大したことでないのなら、言えるはずでしょう?」
アウラとアインズの二人っきりの逢瀬は未だバレてはいなかった。
あの後、アウラが失神から浮上し、気を取り直したあと、アインズに素早く土下座しようとするのだが、アインズはそれを制し、アウラを再度抱きしめて頭を撫でたことで何もできなくなってしまった。
2人でずっと余韻を楽しんでいたかったというのがアインズの本音ではあるが、既にアインズとアウラがふたりっきりになってから3時間が経過しようとしていた。
いつ他の守護者、プレアデス、一般メイドが心配して入ってくるかわからない。
見つかればアインズはロリコンレイプ犯罪者として血祭りに……なることはないにしてもアウラの立場は悪くなる。
アウラの身体を魔法で綺麗にし、悪いと思いつつアウラに自分でびちゃびちゃになったシーツやら服やらを片付けてもらうことでそこは解散となった。
「どうせチビスケのことでありんず、アインズ様に甘えてなにかゲームとかで遊んでもらっていたんでありんしょう?」
「あー……そーだねぇ、遊んではもらったかな?」
黄金の髪を少しいじって、恥ずかしそうに答えるアウラ。
遊んでもらった…まぁ気持ちよかったしあながち間違いでもない。アインズ様も満足そうにしていたのだから。
アタシ「と」ではなく「で」ではあるけれど。
「ほらやっぱりっ!アウラだけ独り占めなんてずるいじゃない!」
「そうでありんす!」
アルベドとシャルティアがアウラに批難の目を向ける。
「ははは……(流石に正直には言えないし…アインズ様も現状維持を望んでるみたいだし…でもいつかアインズ様が心からアタシ達守護者に心をひらいてもらって、語り合える未来が来るのなら…頑張らなくちゃ!……でも、それまで本当のアインズ様は私だけのもの…で、いいよね?)」
アウラは胸に手を持っていって、拳を作る。
頑張ろうという意気込みだ。
「アルベド、シャルティア。」
「なに?」
「なんでありんす?」
まっすぐ見つめる。
「………私も全力で勝ちに行くからね。」
「「?」」
アウラは2人に宣戦布告、そして正々堂々勝負することを告げた。
愛おしい敬愛する1人の思考の御方の幸せを願って。
少しして、アインズが来たことを扉の前で待機しているメイドが告げる。
先程まで話し合っていた守護者たちが即座に定位置に戻り、跪く。
それを確認した後、メイドが合図をして玉座の間の大扉が開く。
偉大なる方、偉大なる御方がその身を見せ、こちらに歩いてくる。
威厳ある振る舞い、死を感じさせる動き、全てがナザリック地下大墳墓を代表するにふさわしい身のこなしに守護者一同惚れ惚れとする。
アインズが玉座に堂々と座る。
「……守護者たちよ、よく集まった。」
「ナザリック地下大墳墓第四、第八階層以外全守護者、御身の前に。」
アルベドがアインズに頭を垂れ、告げる。
「……ああ。お前達の忠義嬉しく思う。」
「もったいなきお言葉っ!」
アインズは守護者、そしてその後ろに控えるプレアデスたちを見渡し、満足そうに小さく頷いた。そしてアウラの方を特別長く見つめる。
「それと、今日の議題を始める前に………アウラ。」
「はいっ!」
背中がゾワッとした。
それ恐怖や動揺ではない。アウラは恥ずかしくもシャルティアが以前言っていた「濡れる」という意味を身をもって理解したような気がした。実際はそんなことにはなっていないが、それでも以前までのような緊張は皆無だった。
名前を呼ばれただけでこんなに嬉しいだなんて、と自嘲気味に笑う。
「今日も少し……私の部屋に来い。いいな?」
「っ!」
アウラは口角が上がるのを必死に抑える。
アルベドとシャルティアがアインズに気づかれないレベルで殺気を飛ばしてくるのを感じながら、正面からそれを跳ね除けて顔を上げた。
「はい!喜んでっ!!!」
「うむ。」
to be Continued?