不正アクセスにご用心【前編】
🕑 Added 2020-05-25 14:20:56 +0000 UTC
【あらすじ】
新人リーマンの田中健人(22)は、先輩リーマン・塚本慎也(34)を強く慕っていた。ある日、健人に不正アクセスの注意喚起メールが届く。眠気に襲われ目を覚ますと、彼は「塚本慎也」のカラダになっていた。
*****
ピコン……
その日、一通のメールが届いた。
「お客様のアカウントが不正アクセスされた可能性があります」
不正アクセス? 最近、こういうメールがよく増えたな。アクセス先は大体海外。俺は日本にいますよ、っと。
「健人、お疲れ」
営業の先輩、塚本さんが肩を叩いてきた。
「なんか、最近不正ログインの通知メールがよく来るんすよね」
「あー、お前、変なサイトにアクセスしたんじゃねえの?」
「違いますって!」
「まー残業もほどほどにな。んじゃ、お先!」
塚本さんがいなくなると、オフィスはがらんと静かになった。途端、女性社員はどこか寂しそうな顔をする。
「あぁ、今日も先輩、カッコよかったなぁ」
「あれで独身って本当ふしぎ。私、なんでダメなんだろう?」
確かに、塚本さんはカッコいいよな。元レスリング部で、国体に出場した経験もあるんだとか。体格ガッチリ、肩幅もあるから、スーツもひときわ似合う。男の僕だって、塚本さんには惚れちゃうぐらいだ。
「あぁー疲れたな」
仕事帰り、コンビニで適当にメシを漁って、いつもの夜道を歩いていると、どこからか視線を感じた。なんだろう?疲れてるのかな……。
ピコン……
家に着いてスーツを脱ぎ捨てると、会社の携帯に一通のメールが入った。
「田中健人のアクセス権は俺がもらった」
ん?なんだこれ、迷惑メールか?
さっきの不正アクセスのメールもあったし、一旦パスワード変更しておくか……。
「ログインエラー。アクセスできません」
「あれ?」
おかしい。ログインしようと思っても、パスワードが弾かれてしまう。
手間取っていると、もう一通メールが来た。
「田中健人は一人で十分だ。代わりに、塚本慎也のアクセス権を転送する」
ん、塚本……さん?一体どういう意味なんだ?そう思っているうちに、段々まぶたが重たくなってきた……。
気づけば、僕は眠りについていた。
*
「んん……。」
もう朝か、いつの間に眠ってしまったんだな……。いけない、もうこんな時間。仕事の準備をしなきゃ。ていうか、ここどこだっけ……。
「え」
なんとか洗面台を見つけた僕はドキッとした。鏡に映っているのは、僕ではなく営業の『塚本さん』だったのだ。
「どういうこと……うそ、声まで!?」
どこからどう見ても、その見た目は彼そのもの。寝起きの顔は、いつも会社で見る姿とはまた違ってセクシーに見えた。
「すげぇ……」
試しに着ていたTシャツをめくってみると、シックスパックに割れた腹筋が顕れる。レスリングやってたって聞いてはいたけど、まだこんなに良いカラダを維持できているなんて。
「あっ……」
焦った。下腹部のアソコが完全に勃っていたからだ。男に興奮するなんて。しかも自分……というか塚本さんに。
そっとパンツをめくってみると、皮が剥けた黒いおチンポがびんびんに固くなっている。
「これが塚本さんの......どうしよう、手が勝手に……!」
意識とは無関係に、股間へと手が伸びてしまう。自分は一体何をやってるんだ。そんな思いはむなしく、手首は上下運動を繰り返す。
「あぁ、気持ちイイ……」
「塚本さん、いつもこんな風にオナニーしてるのかな?」
「あぁんイク、イク、イッちゃう!!」
僕は塚本さんの体でザーメンを思いきりぶち撒けた。
ピコン...
その時、スマホに新しいメール通知が届いた。
「塚本慎也、アップデート完了しました」
同時に、彼の記憶が次々とよみがえってくる。
「なるほどね......」
慣れた手付きで塚本のスーツに袖を通し、僕はオフィスに向かった。