敗球!!セカンドシーズン13
🕑 Added 2022-02-25 10:30:00 +0000 UTC
敗球!!セカンドシーズンの続きです。
ジュンの放った鋭いサーブは一直線に飛び、そのまま葵の胸元へと向かっていった。
葵「ふっ・・・!」
葵は柔らかい動きでそれを難なく受け止めた。
(何!?)
ジュンは驚いて目を見開いた。
強く打ったにも関わらず、葵は美しいフォームでそれをいとも簡単にレシーブしてしまったのだ。
(こいつ・・・経験者だ!)
そうジュンが思った瞬間に、彩乃が葵のレシーブに反応しトスをあげた。
ジュン「くっ・・!)
ジュンは慌ててブロックに飛んだが、彼の目の前で大きな身体が信じられないくらいの勢いで高く舞い上がった。
(なっ・・・そんな・・・!)
その高さはジュンの予想を遥かに超えており、完全にブロックの手が届く範囲を超えてしまっていた。
ズドンッ!!!!!
バレーボールが破裂するのではないかというくらいの衝撃音が体育館中に響き渡り、葵の強烈なスパイクがコート内に突き刺さった。
(あぁ・・・)
ジュンは呆然と立ち尽くしながら、唇を噛み締めた。
葵「ふん、やっぱりこの程度ね」
葵はつまらなさそうな表情を浮かべるとゆっくりと腰に手を当ててジュンに背を向けた。
ジュン「ぐっ・・・。お、お前、経験者だろ?」
ジュンの言葉に葵は振り返らずに答えた。
葵「ふふ・・・、そうだよ。小学校の時・・・ちょっとだけやってたかな。」
ジュン「くっ・・くそっ!」
ジュンは拳を握りしめながら悔しそうに呟いた。
ジュンはブロックに飛んだ時、葵の躍動する身体に自分の身体が飲み込まれてしまうような感覚を覚えた。もちろん直接彼女に触れたわけではないが、葵の身体の大きさ、力強さ、そして柔らかさまで伝わってくるようだった。そしてその感覚は彼の身体がいかに弱く小さいかを教えてくるようだった。
(君のその身体では私の攻撃を止められないよ)
そう言われている気がしてならなかった。そしてその屈辱が全身に伝わり、ジュンの身体は小刻みに震えていた。(くぅ・・・♡)
その震えがペニスに伝わった時、ジーンと痺れるような快感が走った。女子に負けそうな時に感じる性的興奮。それが今ジュンを襲っている。そして彼の本能は、その快感を増幅させるため、葵の下半身に視線を送るように命じた。ジュンは無意識のうちに葵のブルマを見てしまった。大きなお尻、真っ白でボリュームのある鍛え上げられた太もも、そして綺麗な股間。
(あ・・・♡)
ジュンは思わず声を上げそうになった。その時、自分が葵の大きなお尻に惹かれていることへの恥ずかしさ。そしてそんな魅力的な下半身を持つ彼女に負けるかもしれないという屈辱感・・・。そんな負の感情が、ジュンの性的興奮を何倍も高めるスパイスとなっていた。
そしてジュンのペニスはむくりと勃起し、ズボンの中で大きく膨れ上がった。
(あっ・・・ダメだ・・・こんなところで・・・)
ジュンはその膨らみに気づかれないように腰を引いた。しかし彼のハーフパンツはまるでテントを張ったかのように盛り上がり、彼の性器の形がくっきり浮き出ていた。
女子に勝ちたいと思いながら、その女子に負けて勃起する。それはまさにジュンの抱える矛盾だ。
そしてその矛盾を抱えながら、ジュンは葵や彩乃に挑まなければならないのだ。
ジュンは悔しげに顔を歪めながらも、なんとか冷静さを保とうとした。
ジュン「次は絶対止めるから」
葵「ふん。せいぜい頑張ってちょうだいね」
葵は軽く笑うとボールを持ちジュンの方へ狙いを定めサーブを繰り出した。
(やはり経験者だ・・・。)
ジュンは葵のサーブを受け止め、涼太がトスを上げた。これが決まればこちら側の得点となる。ジュンは先ほどのお返しとばかりにジャンプしスパイクを放った。
しかしまたしても彼の目の前に躍動する大きな身体が迫り来る。
葵「ふふん」
葵は余裕の笑みを浮かべると両手を広げてジュンのスパイクを受け止めた。
ボスン! 葵の手に当たったジュンのスパイクは彼のコートへ勢いよく叩きつけられた。
ジュン「うっ!」
(高い・・・それに・・・速い!)
この体育のバレーではコートが小さいため角度的に強烈なサーブを打つことができない。そのためお互いにある程度のレシーブ力がある場合、最終的にはブロック力やスパイク力が勝敗を大きく左右する。そしてそのブロック力とスパイク力において、ジュンは葵に大きく劣っていた。
(強い・・・、やはりAコートに来るだけはある・・・。)
ジュンはプライドを捨て、葵の動きを注意深く見ながらフェイントやブロックアウトで得点を奪う戦略にシフトした。男子バレー部の次期エースが、バスケ部の女子相手にそれをするということはかなり屈辱的なことだった。しかし試合に負けたらさらなる辱めを受けることになる。
ジュンは必死になって葵のブロックをかわしながらスパイクを打つ。
葵(口ほどにもない男ね・・・。でも・・・そんな逃げのバレーじゃ私たちには勝てないわよ)
葵は心の中でほくそ笑んだ。そして彼女の思った通り、ジュンの作戦は早々に打ち砕かれることになる。ジュンのフェイントが決まりボールは上手く葵のブロックをかいくぐったが、それを読んでいたかのように松田澪が素早く移動しボールを拾い上げた。
そしてそのまま彩乃がスパイクを放ちあっさりと決められてしまった。
澪は小柄ながら所属する女子ソフト部では早くもレギュラーを獲得している。色黒で運動神経が抜群なこともあり女子でありながら「黒豹」の異名を持っている。
ジュン「くっ。」
ジュンは再びネット際に立つと、悔しげに唇を噛んで葵たちを見た。葵、彩乃、そして澪・・・。相手は1年女子の中でもトップクラスの運動能力を持った3人だったのだ。
彩乃「女の子相手にフェイントで逃げるなんて・・・情けない男」
彩乃は呆れたように言った。
彩乃の言葉にジュンは悔しそうに表情を歪めた。
(ふふ・・・結構いい表情じゃん・・・。)彩乃は心の中で笑みを浮かべた。女王様気質で男子を征服することを無常の喜びとする彼女は、ジュンのようにプライドが高く女子に負けることに一番抵抗を示すタイプが好みだった。このような男子ほど、女子に負けた時に屈辱感に耐えられず泣いてしまう。彼女はこれまでの経験からそれを知っていた。
彩乃は1学期の定期テストでジュンに勝った時、悔しがる彼を見てさらに彼を屈服させたい衝動に駆られるようになっていた。
(今度はスポーツで・・・それもあんたのやってるバレーボールで私に負けるのよ・・)
彩乃は内心ニヤリとした。実は彼女はジュンをバレーで徹底的に負かすために授業が始まる前から、チームを組むメンバーを探していた。当初は同じクラスの新鍋ゆかりと組むつもりであったが、彼女はバレーを選択しなかったので代わりに、隣のクラスの町田葵と松田澪に目をつけた。
葵は小学校の時はゆかりと並ぶエースとして有名な選手だったので、ゆかり以外では彼女が最も適任だと思った。彩乃は葵がいればジュンを負かすことは容易いと思ったが、どうせなら最強の女子チームを結成しようと思い、女子ソフト部で「黒豹」と呼ばれている澪も誘うことにした。
彼女はバレーに関しては未経験だったが、運動に関してはなんでもこなす天才肌なので問題はないと判断した。そしてこの2人とチームを組んだことが間違いなかったことを彼女は確信した。Bコートからスタートした彩乃たちチームはほとんど失点せずに3連勝し、Aコートに君臨し続けている。そして今、こうして男子の中では最強のジュンたちチームも圧倒し始めているのだ。
(むしろ・・・、ゆかりと組まなくてよかったかも・・。)彩乃は心の中で呟いた。
いくら葵が小学校の時はバレーをやっていたとしても、現在、彼女はれっきとした女子バスケ部員だ。そして、綾乃も澪もバレー部でもなんでもない。
(男子バレー部のジュンが、バレー部でもない私たち3人に負ける・・・。それってかなり恥ずかしくないかしら?)
彩乃は心の中でほくそ笑んだ。
(それに・・・、この選択授業の期間は、何度も何度も私たちと試合することになる・・・。つまり、その度に私たちはあなたたちをボコボコにできるわけだからね・・・。楽しみにしてなさい・・・。)
彩乃は心の中の黒い感情を押し殺して、爽やかな笑顔を作った。彼女の「ジュン処刑計画」は着々と進行していた。
そして試合は彩乃の思惑通りの展開となっていく。