Loser Dog~対吸血鬼バトルロイヤル~ 2
🕑 Added 2021-03-05 11:39:54 +0000 UTC前回はこちら。
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「はぁ……はぁ……!」
「ぐぁぁ……豪太、さん……っ!!」
「くははっ! そんなもんっすかぁ、豪太さん?」
アツホがいまだ、蓮との勝負のダメージでコーナーで崩れる中。豪太はそれをかばうように蓮に挑んだ。
……だが、現実は非情で、アツホの屈辱を晴らすような結果にはならなかった。リングの中でもみ合ううち、飄々とした蓮の攻撃が次々と命中し、豪太の顔にますます悔しさがにじむ。
「はぁ……はぁ……る、せぇぇ……、ま、だ、やれんぞ……テメェ……」
「へっ」
グボオオオォォォッ!!
「ごぁぁっ!」
蓮の足がしなり、豪太の腹を見事に打ち据える。そのちゃらけた見た目とは裏腹の、大木をもなぎ倒すような鋭い蹴り。
直撃した豪太は腹を押さえ、嗚咽しながら後退する。
「ぐははっ、かわいい後輩とやらのカタキとるんじゃなかったんすかぁ?」
グボオオオォォォッ!! ドゴオオオォォォッ!!
「ごぁぁ、がぁぁぁ……っ!」
背後のアツホに心配そうに見守られる中、豪太は蓮の熾烈な攻撃に晒され始める。攻撃の勢いを挫かれた豪太は、ままに蓮の隙のない勢いに呑まれてしまった。
「俺に好き放題やられて、どんな気分っすか?」
「がぁぁ……テメェ、だけは許さねぇぞ……っ!」
「へっ、まだまだ恥かきたいんすかぁ?」
アツホと戦ったにもかかわらず……、いや、蓮の人間離れした体力や腕力は、すでに痛いほどに思い知っている。
グボオオオォォォッ!! ドゴオオオォォォッ!!
「んがあっ!」
岩並みに鍛え上げた豪太自慢の腹筋を、岩をも砕くような蓮の拳が破壊し、そのままぐりゅと深々と埋まっていく。
激しいボディへの連打で怯んだ豪太に、さらに蓮が襲い掛かる。息も絶え絶えの豪太の背後に回り、その首に腕を回す。
「豪太さんっ!!」
「っと」
アツホがたまらずとびかかるも、蓮は視界の隅でそれを確認し、迫ったアツホの腹を蹴り飛ばす。
もはや、アツホと豪太を同じリングで相手にしても、蓮の蹂躙に全く支障をきたさなかった。
「がぁ……ぁぁぁ……っ!」
「あらら、簡単に失神しちゃって」
すでに何度もその剛腕で豪太を締め落としてきた蓮のスリーパーホールドは、決着まで早かった。
しっかりと筋肉の詰まった豪太の首にビキと血管が浮き、その体が弛緩したのを感じ取り、蓮がいたずらな笑みで舌を出す。
「豪太、さん……っ! しっかり、こんな、奴、なんか……っ!」
「うっせーな。テメェは後でたっぷり可愛がってやるよ。瀕死の豪太さんの目の前で、な♪」
スリーパーを解く。がくと足元に崩れた、失神した豪太の体を踏みにじり、蓮がアツホに向かって指を立てる。
……悪魔だ。大の男二人がかりでも敵わない。圧倒的な実力でこのリングを支配する蓮を、アツホは愕然とした顔で蓮を見上げるしかなく。
「おら、起こしてやるよ!!」
「…………、がはぁっ!!」
持ち前の鋭利な牙をむいた笑みを浮かべ、豪太の腹にボディブローをねじりこむ。
強烈な一撃で強制的に意識を取り戻した豪太は、即座に襲われる苦しさに腹を抱えてのたうちまわった。
「ほら、あんたに弟子入り祈願した奴が、痛そうに見てますよ~?」
「はぁ……はぁ……!!」
蓮に全く歯が立たない自分に突き刺さる、アツホの絶望の視線。
常日頃から、何事にも上下関係を意識してきた豪太にとって、自分を慕うアツホの目の前で、アツホを嬲りものにした蓮に一方的に痛めつけられるのは、耐えがたい屈辱だった。
「あんたがどんだけ弱ぇ男か、たっぷり見せてあげましょうね??」
「がぁぁぁ……くっそぉぉ……っ!!」
一度締め落としただけでは物足りない。このリングには、豪太がいて、豪太を慕うというガキがいる。こんなにやりがいのあるシチュエーションもないだろう。
拳や蹴りがめり込み、痛めつけては響く豪太の悲鳴と唸り声を、蓮は気味がよさそうに笑い飛ばした。
次回はこちら
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Comments
具志川葛巳Kuzumin
すみません、無理に3Pへ妄想が膨らんでいきました。 そんな能力があったら、そもそも蓮があれだけ孤独を感じることはありませんし。豪太さんが逆転できるよう応援してます!(でも蓮くんに負けて慰み者になるのも十分楽しめます)
yukibou
続きは鋭意製作中です( *´艸`)
yshbs177
このあと、後輩の前でおかされるの?😋
yukibou
あ、そういうのもいいかもしれないですね……!?
具志川葛巳Kuzumin
そういえば吸血鬼って自分の仲間を増やして命令を言わせる能力もありましたっけ・・・ライバルと後輩から攻められる可能性も微レ存・・・?