メイキング( ブルーロータス)
🕑 Added 2022-08-07 14:04:39 +0000 UTCコミッションのリクエストで描いたブルーロータスのメイキングです。
差分や高画質はこちらから:
コミッション絵 差分

コミッションで描いたフラワーナイトガールのブルーロータス(バニーアレンジ)、 色違いの差分(青)+初期案の構図バージョンになります。 もともと膝から上のみを画面に収めての構図・シチュの後付けを考えていましたが、 描いていくうちに脚線美を自分の見せどころだと思い、そこをしっかり押し出したく全身絵として...
【高画質】コミッション絵 差分付き

メイキングと言っても描き方・塗り方のポイントではなく、
いかに描きながら方向性を定めていったかの備忘録・共有みたいなものになります。
このプロセスが自分にとって心地よく良いものだったので、
途中経過のスクショで振り返りつつ解説していきます。
リクエストとしてはバニー衣装でのアレンジで、特に構図などの指定はありませんでした。
構図・ポーズを決める最初のラフ。
当初はこれでイメージが定まったと思っていました。
大人のお姉さんと胸に焦点を当てた感じになります。
清書に入った段階で違うポーズになりました。
実際に清書に取り掛かるにあたり、描けるものと描けないものがハッキリしてきます。
当初のポーズや表情がまさにちゃんと最後まで形にできないと悟り、よりそういった(完成させる)リアリティで最後まで描けると感じたのが新たに描いたこのポーズ・構図でした。
(こういった風に、ラフとしては描けるけど仕上げることができないというものが多々あります。「とりあえずラフとして提出」するためだけに描いてしまう悪い癖、または完成させるという「リアリティ」を持たないままの絵とも言えます。)
この絵ではポーズが先にあり、ポーズに付随する表情をつけていきます。
ポーズを際立たせるためにより恥ずかしい感じが合うと思って表情を変更しました。
「付随する」と思える表情などの細部をつけていくことで、ひとつの絵として自分の中でイメージや方向性が強まります。
逆にポーズ・表情・構図などをいっぺんに指定されちゃうとひとつに統合できず、苦悩することも多々あります。
図にすると、こんな感じになります。
これまで難航した制作は、下図のようなこういった要因がありました。
実際は絵によって話は微細に違ってきますが、大まかな例として図にしました。
こうやって「いかに創造性を確保するか」が、力を発揮するカギになります。
ブルーロータスのプロセスに戻ります。
花のブルーロータスモチーフに引っ張られることをいったんやめました。
初期ラフの背景に花を、バニー衣装の色も青を想定していましたが、
自分が昔から好きなキャラで置き換えたら(犬走椛とか)そんな安直なことはしないと思って考え直しました。
本当に好きなキャラなら、自分が本当に好きな色やモチーフで彩るはずであり、
それが本当のキャラ愛だと強く認識ました。
途中から別の問題に直面しました。
それがまさにブルーロータスへのキャラ愛であり、初めて見るキャラとはいえそこをクリアしなくてはいけません。なぜならキャラ愛でもって付随する絵の構図や細部などを展開し、深めていくからです。
(「初めて描くキャラ」というケースの多いリクエスト絵においては避けられないものです)
ではどうやってキャラ愛を深めるか?それまではキャラ設定などの「内面」を探っていました。多くのコミッションでそういったアプローチを多用しました。
しかしその末の結論として、「キャラ内面は頭ではわかっても心から理解するものは得られない」と悟りました。なぜなら感覚として沁みつく思い入れがないままとなり、そのアプローチで満足に描けた絵があまりなかったからです。
イラストとは形を起こすものであり、また、好きなキャラというのは外見から入る性分です。
ならば、「内面」は一度忘れて「外見」からキャラを見ていこうとこの度初めて思い直しました。
それがこの表情を変え、思い入れと深みを与えるきっかけになりました。
困り顔の恥ずかしい表情は、結果的に安直な記号としての発想でした。
安直に置いていくというのは自分とキャラとの距離が遠いままのダメなやり方です。
キャラの外見を見直したらブルーロータスを大人のお姉さんとして見直すようになり、そんな彼女との距離を縮めたいという感覚が働きだしたように思います。
その決め手の一つとして、彼女の髪型へのアプローチを自分なりに切り込んでみました。
好きな既存のキャラの髪型と重ね合わせてみよう、と。今回重ね合わせてみたのは「巡音ルカ」なのでした。
多くのキャラは髪型が個性を形成しているので有効な方法です。
巡音ルカは髪色こそ違えど、共通する髪型ということでなんらかの性質で共鳴しているはずです。その部分をブルーロータスに重ね合わせてみました。
こういったアプローチが功を奏して絵が進んでいきました。
そうするうちに、「脚線美を押し出していきたい」「衣装の魅力を押し出していきたい」と思うようになり、試し描きと依頼者への相談を経て全身絵に切り替えることにしました。(ここにも花モチーフの名残りが…)
最終的に背景も自分の好きなパターンに持っていき完成!
青の衣装も思いのほかよかったので差分として追加。
巡音ルカ似の志向に持っていく前は、支援者向けにお尻のアップを差し込もうかと考えていました。
しかし、全身絵に入れるのが構図上面倒になること・衣装や表情といった非エロさにフォーカスしたことで方向性が合わないこと・自信がないから安直にお尻を付け足している感があることなどあり、今回はやめました。
自分としてはこういったものがなくても充分魅力的になったかなと思います。
総合的に見ると、顔の雰囲気が変わった過程がこの絵の問題解決の大きな手応えを象徴しているようです。
この絵に限らず描き手としてキャラとの距離をどれだけ詰められたか、それが顔に一番出ると思います。
以上です!
将来的にSkebやコミッションでリクエストしたいという方に少しでも参考になれば幸いです。
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Comments
松吉 C105(日)東T-01b
yamikan-san Thank you! It's paid content, so I'm happy if you enjoy it as much as possible!
yamikan
Translated to English to make it easy for fans overseas to understand? How thoughtful of you~!<3 ( ノ ゚ー゚)ノ